平昌五輪南北合同チーム~韓国の若い世代82%が否定的
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1/22(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ①
変化する国民の北朝鮮への意識
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
平昌五輪~南北合同チームの結成には若い世代の82%が否定
いよいよ開幕が目前に迫った平昌オリンピック。北朝鮮の参加に関し、韓国政府のやり方に国民からの批判が高くなっている。そんな世論を鎮めるかのように韓国大統領府は21日、「北朝鮮の五輪参加が大会の成功に貢献する」との声明を発表した。
高嶋)平昌オリンピック。北朝鮮の参加に対して、韓国の国内でもあまり評判が良くなく、特に選手は完全に批判に回っています。大統領府も困って、わざわざ声明を発表したとか。北朝鮮の参加はオリンピックの成功に寄与すると。北の方は、一度、19日に中止だって言ってきて、20日に改めて派遣の意向を伝えてきたと。これは韓国国民の何か意識の変化を僕は感じるのですが、どういうものでしょうか。
須田)意識が大きく変わってきたのですね。先だって韓国のテレビ局、SBSという放送局が世論調査を実施しました。すると驚くことに、南北合同チームの結成に否定的な意見が72%を占めています。特に20代30代の若い人達の間では82%です。その詳細が伝わっていなかったので、昨日、韓国のマスコミ関係者に「なんで反対しているのか」と訊くと、今の韓国の若い人の意識の中には、そんなことはどうでもいい、それよりも自分達の生活をどうにかして欲しいと。今、若い人たちの生活が非常に苦しいのだそうです。就職難でもありますし。そっちのほうをなんとかしてくれというような意識が強いのだそうです。
過去、国民の経済状態が悪い中でも、一度、こういった合同チームとか南北統一とか統一旗なんていうものが出てきますと、熱狂的にそれを支持するというのが、これまでの韓国国内でのパターンでした。ところが白けと言うのか、急に冷めた目つきが出てきたというのが今回の大きな変化ですよ。高嶋)大統領の支持率も6ポイント下がりました。
須田)まだ高いのですよ。高いのですが、これまで70%から80%維持してたのが、60%代に落ちてきたというような状況になっている。そういった点で言うと、文在寅さんが、選挙公約でもありますが、北朝鮮との融和というのを進んでいくと、場合によっては支持率が下がってくるという状況もあるでしょうね。
北朝鮮は開城工業団地の機械をすべて売ってしまった!?
高嶋)一方で、反日ということになると、世論調査でも8割以上の人が日本に反感を持っている。この辺を文在寅大統領もうまく使い分けてくるんじゃないかという気がしますが、どうでしょう?
須田)ただ、今の文在寅大統領は、対日カードを使えるような余裕がない状況にあるのではないでしょうか。北朝鮮にばかり視線は向かっていますよ。ポイントになっているのは開城の工業団地、それから白頭山の観光ルートですよ。で、これらの再開というのが今、一番のテーマになっているのだと思います。
高嶋)経済と観光。
須田)観光も経済に関わってくるんですけど、開城の工業団地はどうやら再開されそうなのですが、1つ大きなネックがあると言います。日本のメディアは全く報じていませんが、開城の工業団地は閉鎖してから相当な年数が経ってます。そこに機械があったとしても、放置されていて、もう使えないような状況になっている。
高嶋)手入れしてなかった?
須田)手入れしてなかった。さらに、どうもその機械すらもないらしい。閉鎖したときに北朝鮮サイドは売ってしまったそうです。韓国サイドが調べてみると、あらかた機械が搬出されて消えてなくなっていたとのことです。
高嶋)なくなっているのですか。
須田)ですから、再開されて入って行っても、できない。
高嶋)じゃあ再開してくれも何もないじゃないですか。
須田)「機械持ってこい」ということです。
高嶋)何でも、偉そうに言っておんぶにだっこになってね。これまたちょっとまだ先が見えないという状況ですけが、オリンピックどうなって行くのでしょうか。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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