2/1(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
北朝鮮に対しても言及
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
スタンディングオベーションを送る共和党と黒い洋服を着て沈黙する民主党
トランプ大統領は就任後初の一般教書演説を行った。共和党からはスタンディングオベーションがあったが、民主党の反応は非常に静かなものだった。景気拡大したとこの1年の実績を誇示し、北朝鮮に対しては今後も最大限の圧力をかけ続けるとした。
高嶋)初の一般教書演説を、トランプ大統領が行いました。「アメリカンドリームを始めるのに、最高のときだ」と。今日の産経新聞には「歓声と沈黙、割れる議場」とのことで、民主・共和の両党で実に対照的だったそうです。つまりトランプさんの共和党はスタンディングオベーション。経済が株高で絶好調で、盛り上がった。一方、民主党の席は、いわゆる「Me Too現象」から、黒い洋服を着て、席を立たない静かな議員が多かったそうです。
他には松葉杖をかざした脱北者のチ・ソンホさんを紹介したり、最後の方で、トランプさんがアジアの、北朝鮮の情勢に対して5分間くらい熱弁をふるったそうですね。山本)安全保障の部分では、北朝鮮関係が突出して長いスピーチ立ったと思います。議場が大統領演説に対して与野党で反応が割れたのはこれまでもありましたが、ここまでハッキリ分かれてしまったのは、ちょっと記憶にないですね。
高嶋)そんなにハッキリしていたのですか?
山本)ええ。私が行ったときはオバマ政権でしたが、そのときも共和党側からも、ものによっては拍手があったし、反応もそこまでハッキリ分かれるものではなかったと思いますが、昨日のは非常にハッキリしていました。
注目ポイントは中間選挙を見越した「163兆円のインフラ整備」
高嶋)1つは、アメリカも日本もそうだと思うのですが、経済状況というか、いろいろ心配な点もあるんだけど、株が高かったり、給料が上がったり。まったくアレですね。他の面は消えますね。
山本)どうしても、誰しも経済というか、家計。自分たちの実入りが明日どうなるかについて関心がありますから、経済に目が行くのは当然です。
ただ、株価は上がっているし、雇用も見かけは良いのですが、アメリカの場合、「錆びたベルト」と言われている辺りの、実際の雇用は伸びているのか? 数字上は伸びていると言われていても、相変わらず失職者は多い。というのもあるので、昨日の演説のミソというのは中間選挙を控えて、「163兆円規模の投資で、インフラ整備をやります」という、これがどう効いてくるのか、関心があります。高嶋)財政悪化が続くと言う人もいますが、やはり一旦経済がよくて、「240万人の雇用を創出した」とか、大々的にぶち上げてしまうと、これから大統領をやっている限り、ずっと続けなければならない。
山本)そうですね。いま言っていた「雇用の数字が増えた」というのは否定しませんが、結局ウォール街で株を転がしている金持ちを儲けさせたという側面は否定できないと思いますから、それをどうやって富の還流を作るか、ということでしょうね。
それと、北朝鮮についての安全保障になると、ロシアや中国にも言及していたのですが、北朝鮮については「制裁を、圧力を続ける」と言っていましたから、これは疑いなくこの方向に行くと見て良いと思います。今回の演説は共和党主流派の考えが色濃く反映されたものだった
高嶋)一般教書のときにいつも言われますが、大統領自身が書いているのではないですよね。
20代の若い人が書いているとか……山本)1人だけでなく、いろいろな人の目を通りますけどね。
高嶋)トランプさんもちゃんと見ているのでしょうか?
山本)彼は、「書かれた演説をちゃんと読む」というところまではできるみたいですけどね。夜中の3時に起きて、Twitterでムカつくことをツイートしてしまうのとは、違う頭の動きを持っているようですけど。
高嶋)安倍さんも施政方針とか、国会でやる演説とかは自分で書くわけではないでしょう? 官僚が書いているわけですよね。
山本)自分で書いて自分で読んでいる人は、あまりいないと思いますけどね。
高嶋)まあ、そんな暇じゃないと言うことなのでしょうね。トランプさんとしては、一般教書は成功だったとしてよろしいですか?
山本)少なくとも、共和党の伝統的な主流派の考え方が、割合色濃く反映されていたのではないかな、と。まあ今後次第ですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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