3/5（月）FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ①

レベルの低い国会答弁
6：31～ニュースやじうま総研！ズバリ言わせて！：コメンテーター須田慎一郎（ジャーナリスト）

森友文書に改ざん疑惑が発覚

学校法人・森友学園との国有地取引をめぐり、2日付朝日新聞は財務省と森友学園の国有地取引に関して、契約当時の文書と、財務省が昨年2月以降に国会議員へ開示した文書の内容に違いがあると報じた。野党は「文書は書き換えられた疑いが濃厚」として政府の責任を追及している。

高嶋）先週、朝日新聞が大きい活字で報じました森友文書の改ざん疑惑。野党はそれが本当だったら内閣退陣をと言っていますが、そんなに大掛かりな改ざんがされたのですか？

須田）大掛かりと言うよりも、改ざんされたのではないかという疑惑が浮上してきてるのですね。
森友学園と近畿財務局…財務省の出先機関ですね、これが売買交渉をやっていた、賃貸交渉もその前段でやっていましたと。そのときに近畿財務局の内部で交渉担当者が決済を取らなければならない。その決済文書を作ったのですが、そこに書かれてた文言が去年の2月、疑惑が発覚したあとに国会議員に提示した内部文書…決済文書と実際の文書の間には違いがあると、本来だったらあるべき筈の「特例の」とか、「特別な対応で」という文言が消えてるじゃないかということです。

高嶋）「特例的な内容となる」とか、「本件の特殊性」とか、如何にもその、忖度ありありの、そういう雰囲気を漂わせる文章が消えて落ちていると。

須田）それは改ざんじゃないかと言うのが野党であり、朝日新聞の指摘ですが、では、そもそも何でこれが消えてなくなったのかについても解明できていないし、特例的な内容というのは、「本件の特殊性」、「特例的な」というのは、思わせぶりありありなんだけれども、ではこの「特例的」が何を意味しているのか、現状ではさっぱりわかってない。だからそれが果たして、働きかけとか忖度があったのかどうかの証明にもなってないのですね。

森・加計よりも国会で議論すべき問題はたくさんある

高嶋）野党はまたこの事実を発見して鬼の首を取ったようになっていますが、国会中継見ていると確かに、安倍さんは相変わらずのらりくらり、それから副総理ものらりくらりみたいに見えます。でも内閣支持率というのを見ると、全く微動だにしてない。これどうなの？　野党はもう、いい加減このネタはというところはないのですか？

須田）おそらく多くの国民がそう見ているのではないかと思います。もういい加減にして、森加計も良いけれど、北朝鮮問題、憲法改正問題、あるいは働き方改革問題、他にも国会でやるべきことがあるのではないかと。ちょっと嫌気がさしている、あるいはもう飽きてきちゃったのかなとも思いますよね。

高嶋）私は、佐川長官だけはやって欲しいような気がしますが（笑）。

須田）あの人の罪というのは、国会答弁で、「もしかしたらミスをしてしまった」ことくらいです。直接にはこの取引に何の関係もありません。我々はほら、佐川長官は別としても税務署で日頃痛い目に遭っているから、そのスケートボードみたいなかたちになっていて、ちょっとかわいそうだなと思いますけどね。

高嶋）問題ないですか？

須田）私はないのではないかと。確かに、あることはあるかもしれないですよ、答弁をミスしてしまったという点では。ただその程度のことであって、あの人が悪巧みをやったわけではないのだろうなとは思いますけどね。

高嶋）そうですか（笑）。ということは、須田さんの今の話を聞いていると、野党は森加計、それからリニアとか、いろいろやっているようですが、あまりポイントは稼げないというような感じですね。

須田）独自のネタが何もないのですから。この森友文書改ざん疑惑だって、そもそも朝日新聞の記事を元に質問してるわけですからね。
自分で調べてその疑惑をドンとぶつける、そういう人がいなくては国会答弁も疑惑追及もレベルが下がって来たのではないかなとは思ってしまします。

高嶋）じゃあ安倍総理も怖くはないですか？

須田）何を聞いてくるか見え見えだとは思いますね。

高嶋ひでたけのあさラジ！
FM93AM1242ニッポン放送 月～金 6:00～8:00