本日より通常国会召集~与党と野党の議論の焦点はどこか?
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1/22(金)FM93AM1242 ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ②
スーパーコンピューター助成金詐欺への追求は難しい?
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
rr通常国会が本日召集~野党は「働き方改革関連法案」へ反対姿勢
本日22日(月)から通常国会が召集される。憲法改正問題や働き方改革関連法案について注目されているが、どのような議論が展開されていくのか。また、野党は森友、加計学園問題、スーパーコンピューター助成金詐欺についても引き続き追及していく。
菅官房長官)通常国会というのはですね、安倍政権にとっては昨年の選挙において国民の皆さんに約束をさせていただいた。国民の皆さんから大きな信任をいただきましたので、そのことを実行に移す為の大事な国会であるというように思っています。
高嶋)菅官房長官です。通常国会が今日から招集されます。憲法改正とか、働き方改革とか、そういうような大きなテーマもありまして、どんな論戦が展開されるのでしょうか。特にガチンコのテーマは無いような感じがしますが。
須田)政府対野党の対決国会に位置付けられていますから、盛り上がってくると思います。そして昨年10月22日の総選挙を受けて、立憲民主党がどういう戦いを利用してくるのかということも注目されています。ただ、そもそもこの通常国会というのは次年度予算案の審議というのが一番の大きな山場です。
高嶋)それが筋です。
須田)ただ今、国会の勢力図を見ていますと、予算案に関しては、年度内年度内成立ということが間違いないです。という点から言うと、野党にとって見せ場がない、ではどこに見せ場を作っていくのかというのが、1つの大きな焦点です。
高嶋)さあ、どこでしょう?
須田)論戦という点で言うと、一つは働き方改革関連法案。本来だったら、先の臨時国会で審議される予定だったのですが、審議日数の少なさから先送りにされて、今国会に入ってきました。
高嶋)働き方改革。与野党でガチンコする論点というのはどこですか?
須田)論点というよりも、立憲民主党は対決法案に位置付けていますから、中身とか議論での結果ではなくて、もう入り口から反対なんですよ。しかも立憲民主党の陣立てを見てみると、国対委員長というのが、国会の運営を決める責任者の国対委員長が辻元清美さん。
高嶋)ああ大変だ。
須田)辻元清美さんはもう反対ったら反対ですからね。もう折り合えない。
高嶋)どこが駄目だと言っているのですか? 立憲民主党は。
須田)一番大きなところは、こんな法案を通すと無制限な残業を強いられるのではないか、それがホワイトカラーエグゼンプション法案の望むところですよね。だから、残業代ゼロ法案という風にレッテルを貼って、そこを追及してくる。でも、実態上そうなのかな? と私は思います。むしろこの働き方関連法案の主旨というのは、労働時間の短縮をどう実現していくかというところですから、まあこれはちょっと、為にする議論じゃないかなと私は思いますね。
高嶋)これでも、自民党と立憲民主党だったらガチになるということですね。憲法改正については、その成熟度はどのくらいなんですか?
須田)憲法改正に関しては、どこをどう変えるのかについて、自民党が党内で議論を進めている最中で、まだそのスケジュール感として、党内の案をまとめるところまで行っていない。それをまとめて出してきて、今度、公明党との協議に入りますから、与党がその案をまとめるというのは、おそらくこの会期中には無理なんじゃないかと私は思います。それを揚げ足を取って、ああでもないこうでもないと議論するのも、何にもないところの議論ですから。
高嶋)今度の国会では、憲法改正について与野党が大議論をするということもなさそうだということですね。
須田)ないでしょうね。
野党はスーパーコンピューター助成金詐欺事件~脱税案件として処理
高嶋)そうすると、よく記事に出ているもり・かけ・スパなんですけど、このスパのほうはどうですか。
須田)必然的にそこに行かざるを得ないという状況ですが、「もり・かけ・スパ」というくらいですから、大変な疑惑、大変な問題がそこにはありそうなのですが、私が取材したところでは、ほとんど今の政権の関与は出てきません。安倍さんが、或いは麻生さんがどうも口利きをしたとか、或いはそれを受けて経産省の関与ということは出てこないんですよ。
NEDOという政府機関があるのですが、そこが助成金、補助金を出したんですが、そこが経産省所管なんですね、だから、経産省が忖度をしたとかそういう指摘はされていますが、実態を伴った証拠は何も出てきてないというのが実情です。
で、もう一つ言うと、事実上、東京地検特捜部の捜査はこれ終結しています。最終的にその国税の脱税の告発を受けて、脱税案件としても処理していく、これで決着してしまう。もう終わってしまったいる。高嶋)ということは、論争という点では期待が持てる国会ではないということですか。
須田)ないですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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