野党はさらに分裂、再々編へ~立憲民主党7割、保守系3割?
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1/17(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
希望の党と民進党 統一会派への考えで分裂
7:16~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
希望の党・民進党の統一会派結成~反対論多くそれぞれ分裂へ
希望の党と民進党は統一会派の結成について、いずれも今日の両院議員総会で諮ることになった。両党にはそれぞれの立場から統一会派への反対論が根強くあり、双方とも分裂は避けられない情勢。
昨日希望の党と民進党はそれぞれ幹部会合を開いたのですが、この内希望の党は玉木代表が民進党との統一会派結成に理解を求めたのですが、参議院の松沢成文参議院議員団代表が安全保障関連法や憲法改正の立場で民進党とは隔たりが大きいということで改めて拒否しました。そうしますと玉木代表は「反対者は引き留めない。分党を提案する」という対応案を示して了承されました。玉木代表の記者会見です。
玉木代表)オリジナルの希望の党結成時の想いを貫きたいというチャーターメンバーに関しては、分党について条件が整えば認める。
参議院議員だけではなく希望の党では細野豪志憲法調査会長らも統一会派に不参加というのが取り沙汰されておりまして、細野さんは「憲法問題で限界を感じて民進党を離党したのに、統一会派とか一緒の党になるということは考えられない」と話しているということです。
一方民進党の方も昨日党本部で常任幹事会を開いて大塚耕平代表が統一会派の意義を強調したのですが、こちらも福田昭夫幹事長代理が反対しまして「立憲民主党と組むべきだ」と求めました。
また岡田克也常任顧問が代表を務めている民進党系の衆議院会派「無所属の会」も昨夜都内で会合を開いて「今日両院議員総会で統一会派について決めるのは反対だ」という認識で一致しているのですね。
希望の党・民進党共に執行部が統一会派結成を急ぐ背景には支持率の低さがあります。共同通信の最新の世論調査では希望の党は1.2パーセント、民進党1.3パーセントの支持率。この両党では来年の統一地方選と参議院選挙をこの支持率では戦えないという声が出ています。
希望の党と民進党にはリベラル派と保守派が混在 再々編へ
高嶋)この間の産経新聞に前回の衆議院選挙、もし野党がまとまって無所属で出れば逆転もあるという、だったら野党は一気に収束してまとまれば良いと傍からは思いますけど、金輪際無理みたいですね。
鈴木)これはどう見るかですけど、段階的に分かりやすく前に進んでいると見た方が良いと思うのですよね。これは総選挙の後からずっと一貫して私は言ってきましたけど、立憲民主党というのはある意味では党を出ざるを得なくなって、ある程度方向とか理念とかを旧民主・民進党からするとすっきりしたわけですね。実は民進党と希望の党はまだリベラルと保守の人がまだ両方とも混在しているわけですよ。だからそういう意味ではいずれ民進党・希望の党がそれぞれ2つに分かれて、立憲民主党側に来る人たちと、新しく保守系の野党――これは将来的には維新の会とかと一緒になるのではないかと私は思っていますが、そのように、はっきりと2つがさらに2つにもう1回分かれて再々編されるのではないかと。
高嶋)比率はどれくらいになりそうですか?
鈴木)来年選挙があるのですよね。参議院選挙、おそらくそこに出る人たちもいる、それから統一地方選挙がある、そこを考えるとやはり支持率が高くて流れが来ている立憲民主党と一緒にやろうと。政策的にも大事ですけど、立憲民主党の方に6~7割くらいの人が行って、そして保守系が3割くらいかなと、ざっくり今取材している感じではそんな印象ですね。
だからもう1回そこが分かれて綺麗に2つに分かれる、今そのプロセスを踏んでいる。だから「統一会派をやりますよ」と言った瞬間にこうやって割れる動きがあるわけじゃないですか。前向きに捉えるとそういうことですね。高嶋)分党というのはどういう意味合いですか?
鈴木)分党は協議離婚みたいなもので、喧嘩をして出て行くのではなくてお互いに認め合ってお金も一緒にひっくるめてきっちり別れましょうという感じです。だけどこれは早くやらないと、またぐずぐずやっていたら「やっぱり野党は駄目だ」ということになりますからね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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