希望の党に立て直しの“希望”を与えるのは一体何か?

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11/9(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

代表選に玉木議員と大串議員が立候補
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

玉木 大串

希望の党共同代表選挙の共同記者会見を終え、握手する候補者の玉木雄一郎氏(右)と大串博志氏=2017年11月8日午後、東京・永田町の衆院第一議員会館 写真提供:産経新聞社

希望の党代表選~今日公開討論会 明日投票

希望の党で国会議員を率いる共同代表の選挙に立候補した玉木雄一郎衆議院議員と大串博志衆議院議員は、昨日共同記者会見を開きました。共に民進党出身の2人は、憲法改正や安全保障関連法への見解をめぐって路線対立が鮮明となりました。

渡辺周さんと泉健太さんはどうも推薦人確保に結び付きませんでした。

立候補した玉木雄一郎さんは香川2区選出当選4回の48歳、大串博志さんは佐賀2区選出当選5回の52歳。2人はいずれも財務省OBで政策通と言われております。ただ人物評は好対照で、財務省の後輩にあたる玉木さんは目立ちたがり屋、先輩の大串さんは地味すぎるという指摘があります。

2人は若さを前面に打ち出して党の清新さをアピールする方針です。

大串さんを支援しているのは衆議院選挙前に事実上の憲法改正や安全保障関連法容認を迫る政策協定書に署名させられたことに不満を持つ議員が多い。中には「代表選挙の最大の目的は“脱小池”だ」と言う人もいます。
大串議員は野党連携についても「無所属の会や立憲民主党と統一会派を目指す」と明言しています。

一方玉木さんですが、昨日の出陣式には希望の党結党メンバーの長島昭久元防衛副大臣ら十数人が出席しまして、希望の党所属国会議員53人の過半数を既に制したと見る動きもあります。

小池知事は昨日記者団にこの共同代表選について次のように述べています。

小池知事)希望の党の今の国会議員の皆さん、平均が49歳ということで若いのですね。あの若い方々が日本の将来について議論を重ねていっていただきたいと思います。

森田解説委員)今日公開討論会、そして明日投票なのですが、どうも小池さんはこの希望の党と距離を置き始めているというような声も聞かれています。

小池百合子 ビル・ボーモント

ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)の公式球を小池百合子東京都知事に手渡す国際総括団体、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長=2017年11月2日、東京都西新宿の都庁 写真提供:産経新聞社

“踏み絵”への不満を持つ議員が多い希望の党 今後の立て直しはどうなるのか?

高嶋)玉木さんの方が小池さんとは折り合いが良いわけですよね? これはどういう風に見えますか?

山本)まあ希望の党が希望の大集団で無いという選挙の結果が出てしまった状態から、今立て直しの希望をどう見出そうとしているのかが今の状態ですよね。そこでこの党の代表というのが大変重要になってきて、次の指導者を誰にするのかというところなのですけど、これはやはり立て直しということと小池さんとの距離感というのはやはり大切になって来るのではないでしょうかね。

高嶋)今も出た政策協定書“踏み絵”、あれでやはりけっこう不満が出てしまって大変なのですよね。これは「分裂含み」と書いている新聞もあるのですけど。

山本)“含み”は常にあるでしょうね。つまり選挙の結果がああいうことになってしまった以上、議員総会でも出たようですけれど、小池さんにくっついて行って仲間が溺れ死んだ責任はどうしてくれるのだという思いがありますよね。その踏み絵を踏んだ結果がどうなのかということもありますから、やはり立て直して自分たちが議員として生き残っていく為にも、小池さんというものをどう扱ったら良いのかというのは、これはなかなか政治の現実では悩ましいところでしょうね。

高嶋)民進党に勝ち目が無くて、あれは泥船だと。そのとき小池さんは選挙に強いから「希望の党だ!」と言ってワーッと乗り換えたらもっと泥船だったという。

山本)どうなるのでしょう、立て直しを見守りたいと思いますね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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