両院議員懇談会 民進党出身者による小池百合子代表への厳しい声

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10/26(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

荒れ模様で終わった両院議員懇談会
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

小池百合子

希望の党の両院議員懇談会を終え、報道陣の取材に応じる小池百合子代表=2017年10月25日午後、東京・永田町の衆院第1議員会館 写真提供:産経新聞社

小池百合子代表は続投を明言するも、辞任要求が相次いでいる

希望の党の小池代表は、昨日、両院議員懇談会終了後、自らの出処進退に関し、「創業者としての責任がある」と記者団に述べ、代表を続投することを明言しました。ただ、懇談会では出席者から、小池代表が持ち出した「排除の論理」に批判が集まり、辞任要求が相次ぎました。

希望の党は昨日の午後、初の両院議員懇談会を国会内で開きました。小池百合子代表は「代表としていい結果をもたらすことができなかった。責任を負わなければならない」と陳謝しました。3時間を超えた非公開の懇談会では、「血が流れるどころではなく、血しぶきが舞い散る選挙だった」とか、「第2自民党に成り下がるなら解党してくれ」とか、このような小池代表に対する批判や、今後の党運営を危ぶむ意見が相次ぎました。小池代表は、うなずいてペンを走らせ、聞き役に徹していたということです。小池代表は、懇談会終了後に、自らの出処進退について、続投を表明しています。

小池百合子代表)私は創業者としての責任がある、ということで続けていきたいと思っております。ただ、国会の代表については、議員の皆様でお決めいただく、ということです。

人事案については、今後、樽床代表代行と、大島前民進党幹事長が国会議員の意見を集約してまとめて、今週中にも小池代表が出席しての、両院議員総会を開くとのことです。ただ、希望の党の中には、「引っ張っていく牽引役が見当たらない」というのが実状のようです。

民進党の前原代表も、昨日、東京都内で講演をし、「合流は賭けのようなものだった」と述べ、「合流は調整が不十分で、見切り発車だった」というのを認めています。こうした中、衆議院選挙を無所属で当選した、岡田克也元副総理等、民進党系の衆議院議員およそ10名が、新しい会派「無所属の会」を結成することで、昨日決定しています。以下は、岡田元副総理の発言です。

岡田克也代表)政治的なスタンスとしては「中道」ということではないかと思います。我々の立ち位置としては、分断された立憲民主や希望の党と連携する、結節点になる、とそういう風に考えています。

「結節点になりたい」とのことですが、この会派に参加する衆議院議員は、全員民進党の席を残していますので、明日の民進党の両院議員総会にも出席する方向で、参議院の民進党とも連携をとっていきたい、ということを明らかにしています。

岡田克也 江田憲司

新会派結成の会合に臨む、衆院選を無所属で戦った民進党系の(左から)岡田克也元代表、江田憲司元代表代行ら=2017年10月25日午後、東京・永田町の衆院第一議員会館 写真提供:産経新聞社

賭けに大勝した自民党と敗北を喫した民進党

高嶋)小池百合子さん。運勢がここまで上下に極端なのも珍しいのでは?都知事選で舛添を倒し出てきて。それで、増田寛也さんとかは、自民党のいるところに吹き飛んでしまった。それで、(小池さんは)ホップが上手くいき、ステップは都議選。それで、オセロのように都議会議員を自分の色に染め上げた。そして、「今度は国政だ!」とジャンプ……と思ったら、アキレス腱を切ってしまった、みたいな。

山本)プチン、と音が聞こえましたね。

高嶋)それで、どうなのでしょう。昨日の光景を取材した、ニッポン放送の後藤記者が、「さながら民進党議員の集まりに、小池さんがいた感じだった」と。

山本)まあ、実際そういうことですよね。

高嶋)党を取られてしまった、ということですよね。

山本)合流してメインストリームになるつもりだったのが、大コケしたわけですよね。前原さんも「合流は賭けだった」とか……「政治を博打でやったんですか、あなたは?」ということですね。政治ですから思い切りや度胸が求められることもあるでしょうけど、博打でやるものですか?というのがありますね。

高嶋)この辺、トータルで考えると、安倍さんが解散を決意して、臨時国会を召集して、冒頭で「解散します」と記者会見をする、その直前にパンダの名前があって、そこに小池さんが割り込んで、「リセットして、私がやる」と。まとまりも付いていないのに飛び出した。やはり、結果的には安倍さんがスゴかったのではないですか?

山本)政治ですから、状況は刻々と変わっていますから、希望の滑り出しの時点で、総理がどこまで情勢を読み切っていたのかは、分からない話です。

高嶋)ツイているのですよ、あの人は。

山本)結果的に自民党はあれだけの議席を獲得したわけですからね。

高嶋)「ツモしたら、役満だった」みたいな話でしょう?

山本)そうですよね。役満のあと、今度は「場替え」をやらなければいけないことになったわけですが、これは吊るし上げの雰囲気だったということですよね。昨日の議員総会は。これで行くとどうだろう。素人目ですが、可能性としては、このままもう1度バラバラになるのではないでしょうか。どうでしょう?

前原誠司

BS放送の「篠原文也の直撃!ニッポン塾」で評論家の篠原文也と対談する民進党の前原誠司代表=2017年10月25日午後、東京・平河町のルポール麹町 写真提供:産経新聞社

今後、誰が党を引っ張るのかは現段階では予測不可能

高嶋)岡田さんは、非常に理性的で、胸を張って「結節点」と行っていますが、この辺の流れはどうですか?

森田解説委員)民進党に席を残しており、民進党には参議院があるので、民進党としてしばらく存続し、お金は百数十億円が、まだ民進党残っています。希望の党にこのお金は「移さない」と昨日、前原代表も言っていたので、民進党はこのお金を保管したままです。

高嶋)希望の党には残りの百数十億円があるけれど、移さない!

森田)それで、参議院の自民党と、無所属の10人もそこに関わってくるとなると、このお金を管理できる利点があるのです。

高嶋)でも、希望の党はこのまま存続していけば、年末の政党助成金が入るのですよね。

森田)はい。ただ、まだ希望の党は党本部も決まっていません。立憲民主党もですけど。

高嶋)明日が、両院議員総会?

森田)はい。明日が、希望の党も、民進党も両院議員総会を開くことになります。

高嶋)山本さんは、誰が引っ張っていくと思いますか?小池さんが降りてしまって、「私は都議会に」と言っていますが。

山本)まあ、都議会に「行く」というより「逃げ出している」という印象ですね。都は都で大変なことになると思いますが、いずれにしても、私にはまだ、この期間中に出てくるかどうかも含めてまったく分からないですね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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