無所属の会は野党再結集の要となる!
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12/6(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
野党の拡散は地方組織にも影響
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
バラバラとなる野党を再結集させるために必要なこととは?
希望の党をめぐり野党に混乱をもたらした先の衆議院議員選挙、その中で無所属の大物議員たちが注目される場面もあった。ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこの無所属の会を野党再編の要と捉え、天皇陛下の生前退位を受けた2019年春の統一地方選挙に向け、来年春までに野党がまとまるべきだと指摘する。
高嶋)この間の希望の党騒動の選挙で、大物が無所属で出ました。一番印象に残っているのは野田佳彦さんの「先に離党していった人の股をくぐる気は全くない」という言葉でした。それが無所属なのに会派を作るという、会派を作らないと国会質問もできないし、いろいろとあるようですね。これはどんな動きになっているのですか?
鈴木)一言で結論を言うと、分かりにくいでしょう? 希望の党のひとつになるのかなと思っていたらバラバラとなった、その余波というのがまだずっと続いているわけです。
その中でこの無所属の会というのは野田さんのように大物が多い。岡田克也さんとか江田憲司さんとか。今回各党にバラバラになっていった中でも、どこにも行けない、色が付くのも良くない。だけどもそれなりに選挙で強いし大物だという人たちが残っている。この人たちの役目は全体的に立憲民主党や希望の党や民進党とバラバラな中で、この人たちがある種のプラットホームというか、中心になってもう1回再結集させていくことだろうと思います。高嶋)野党再編の要になると。強力接着剤になると。
鈴木)基本的にはそういうポジションと見て良いと思います。ただ無所属の会でもまたいろいろとありますから(笑)、無所属の会の人が皆同じ想いなのかと言うと、やはり政策やいろんなことで微妙に差があるわけです。
高嶋)今風に言うと「キャラが立つ」というか、皆さん個性が強いですからね。
鈴木)そうですね。だから無所属の会の人たちができる限り、内部の差を無くしてひとつの塊になって「皆一緒になろうよ」と接着剤になれるのか、ここが最大のポイントになってくるわけです。
再来年の統一地方選挙に向け、野党再編は来年春までにまとめなくてはならない
高嶋)このメンバーで鍵となるのは誰なのですか?
鈴木)一応メインで代表になっている岡田克也さんですかね。ただ岡田さんは、指導力を持って旗を振って「行くぞ!」という感じではないですよね。原理原則の人ではあるけれども。そういう意味では岡田さんの名前が挙がっているけれども旗を振れるのかなという感じがします。
一方で江田憲司さんは裏根回しもできる人なのだけども、「ひとつにならなければいけない」ということで地方組織などを中心にモデルケースで立憲民主党や希望の党や民進党から人が集まって職員もひとつの形にしようなんていう、そんなプラットホームを実験的にやってみようかと、そんな動きも見せています。高嶋)とにかく安倍一強に対抗するには野党がまとまらない限り難しいです。だから再来年の統一地方選挙までにはきっちり組織固めもしたいという方向性を見つけると。
鈴木)これでよく言われるのは国政選挙で、国政選挙は再来年の夏に参議院選挙がありますが、その年の春前に統一地方選挙があります。統一地方選というのは地方組織が中心となってやるのですが、今回の希望の党のバラバラな問題というのは、国会もわけ分からなくなっていますが、地方組織は本当にその被害を被っているわけです。だからこの人たちが中心になって、統一地方選挙までに何とかひとつの形を作れないものかと思います。
高嶋)話題になっている天皇陛下のご退位の問題も含めてその年に統一地方選挙がある。あれは日本国内が独特の雰囲気になるでしょうからね。
鈴木)今度はお元気なままの改元ですからね。そうすると統一地方選挙は再来年の春ですが、選挙は1年間の準備期間が必要だと言われていて、そうなるともう来年の春くらいにはひとつの塊のような形を見せないと間に合わなくなってきてしまうのですよね。
高嶋)その中心になるのがこの無所属の会の大物たちということで良いですか?
鈴木)そうです。お互いに喧嘩せずにここがいかに大人の接着剤になれるかというのが非常に大きなポイントになって来るということですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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