特別国会の代表質問~与党が時間配分を5:5にこだわる理由
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11/22(水)FM93AM1242ニッポン放送『鈴木哲夫のあさラジ!』今日の聴きどころ!②
「与党は質問をしているのか?」という声も
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター菅原一秀(自民党衆議院議員・予算委員会筆頭理事)
特別国会の代表質問 時間配分を今日衆議院予算委員会の理事懇談会で協議
特別国会の代表質問の時間配分は与党が5:5、野党が2:8を主張し続けている。自民党予算委員会筆頭理事の菅原一秀衆議院議員は与党が質問時間をこれまでより多く設定する理由として、選挙の1票ずつの重みを受けた一国会議員としての質問権だと主張する。その実際の与野党の攻防について当事者である菅原議員に訊く。
森田)先月の衆議院選挙を受けて開かれている特別国会は安倍総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問が今日の参議院本会議で終了します。そしていよいよ来週27(月)・28(火)の2日間で安倍総理出席の衆議院予算委員会が開かれることになりました。
与野党で意見が対立している質問時間の配分につきましては、昨日も自民党の森山国会対策委員長、立憲民主党の辻元国会対策委員長が断続的に協議を行ったのですが折り合うことができず、今日の衆議院予算委員会の理事懇談会で改めて協議することになっています。
質問時間の与野党の配分を巡っては、与党が5:5、野党が2:8を主張していますが、野党は「時間配分の問題で進展が無かったら他の委員会審議にも応じられない」としています。
この衆議院の質問時間の配分は旧民主党政権時代から与党2、野党8が続いてきているのですが、安倍政権で見直し論が浮上しています。与党が5:5にこだわる理由 「与党は質問をしているのか?」という声も
鈴木)まさにこの真っ只中にいるのが菅原さんなのだけども、まずこれはどうなりそうですか?
菅原)今日の予算委員会の理事懇談会で最終的に決めていこうということなのですが、27・28に衆議院で2日間、安倍総理出席の下開催することが決まりました。
しかし時間の配分について我々は従来から5:5、野党の方は2:8というのを譲れない状況だったのですが、昨日の夜、国会対策委員長同士で話し合い、そしてまた筆頭理事同士の協議で決めて欲しいということになりまして、今日断続的に筆頭間協議というのを行って、その決まったことを理事懇談会あるいは理事会で最終的に決めていくということであります。今日この後まさに国会で行います。鈴木)単純な質問ですけど、僕は国会というのは政府のチェック機関だから、やはり野党の方が質問時間が長いというのが僕は正しいのではないかと思うのですよね。正直に訊きますけど、これはどうですか?
菅原)実はこの安倍第2次政権になってから4年10ヶ月、2:8というのはその前の民主党政権でそうだったのですね。その前、麻生政権以前は与党が4、野党が6。これを民主党政権になって当時の小沢幹事長が「与党は質問をしなくて良いんじゃないか」というような流れの中で2:8になったのです。
それで3年間。そして我々安倍政権になって4年10ヶ月それを踏襲してきたのですが、やはり今回公正な選挙を経て我々はまた国会に出していただいて、地元で言われるのは「与党の国会に質問しているのか?」と。特にテレビ入りのときは今申し上げたように2:8で8が野党ですから与党は2しか無い。そうすると「座っているけど質問しているのを見たことが無い」と言われてしまう。
やはり一国会議員としては与党でも野党でも1票ずつの重みを受けて国会に出て来ていますから、国会議員の質問権ということを考えるとやはり質問をさせていただく。
しかも議席は先程からお話があるように与党が313議席、野党が152議席でいわゆる7:3なのですから、そこのまま時間配分をしろとは言っていない、つまり全てを5:5にして欲しい。ところが野党は2:8を譲らない。ここが今ずっと来ていまして、割合ではなく“実際の時間”で決めていこうというのが今の申し合わせで、最終的にどうなるのか今日協議します。鈴木)交渉事で最後は少し多めに野党に譲るのかなという確信はなんとなくありますけどね(笑)。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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