公明党に必要な“らしさ”とは?
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11/1(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
衆議院選で6議席減らし危機感つのる
6:30~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
安倍総理と山口公明党代表が会談
安倍総理は公明党の山口那津男と23日国会内で会談し、公明党が公示前の34議席から29議席に減らしたことについて「もう少し協力できれば良かったのに、申し訳無かった」と謝罪しました。連立与党の公明党についてジャーナリストの鈴木哲夫氏は、これからは自民党の政策についていくだけでなく“公明党らしさ”を出していくことが大切だと指摘します。
高嶋)興味深いなと思ったのは公明党なのですけど、自民党が1議席減らすのと公明党が1議席減らすのは全く意味が違うと鈴木さんは書いていますね。6議席も減らしたと。
鈴木)大きいですよね。今度の選挙は野党が分裂したり小池さんが出て来たりいろいろあったということで、選挙が終わってからも希望の党がどうなるのかとか、立憲民主党はすごく伸びたなとか、そういう野党の部分がすごくクローズアップされていますけども、実は公明党が議席を減らしていたという、この部分が非常に大きいと思います。
高嶋)安倍総理が最初に選挙後に会ったときに詫びを入れたようですね?
鈴木)これは安倍さんの方からまず「本当に申し訳無かった」と詫びたと。
高嶋)何が申し訳無かったのですか?
鈴木)この時期に解散をしたことというのではなく、選挙協力というのはお互いに協力しなければいけないではないかと。
だから基本的には公明党が一生懸命やっていることによって自民党の議員は随分助けられているわけですよね。逆に比例については自民党の議員は逆に小選挙区で世話になる分「比例の方では公明党を頼むよ」ということをお返しとして協力しなければいけないのだけど、その部分があまりにも手薄だったということを謝ったと聞いていますけどね。自民党と公明党の“阿吽の呼吸”は上手くいっていなかった?
高嶋)今まではその阿吽の呼吸が上手くいっていたのですか?
鈴木)まあ正直言って取材する限りすごく上手くいっていたとは思えません。つまりやはり公明党の方の選挙協力の負担の方が僕は大きかったと思います。今回こうやって実際に議席減ということで表れてきたので、安倍さんも山口さんに「そこで十分に協力できなかった」という風に謝ったのだと思いますね。
高嶋)でも公明党は今更野に下るわけにはいかないと。まあ俗っぽく言えば与党にいる旨味というか居心地の良さというか、そういうものを味わい尽くして今更捨てられないと、皆そう言いますよね。
鈴木)ある種の権力構造にもしっかり入っていますし、今更なかなか難しいとは思いますけど、ただ非常に深刻なのは今回の比例票も700万と言われていてラインを切っていますし、それから議席も減っていると、そういう中でやはり公明党らしさというのを失いつつあるのではないかという危機感はすごくあるのですね。
公明党は“らしさ”を出して野党との違いを明確にしなければいけない
高嶋)公明党らしさの一番のポイントというのは何ですか?
鈴木)やはり平和とか社会保障とか、この辺はやはり非常に自負しているところでもありますよね。
高嶋)そうか、それを野党に持って行かれてしまっていると。
鈴木)だからある意味で今回の場合は立憲民主党あたりに比例票なんかも随分流れていっているわけですよね。その前は都議選なんかでは小池さんの方にも流れて行ってしまっているわけですよね。
高嶋)じゃあかつて言われた公明党の創価学会系の人たちの鉄の団結みたいな、ああいうのも少し綻びが生じているということですか?
鈴木)そういう平和や社会保障という意味では「今のままで良いのか」という思いが支援者の中にはやはりある。
そういう意味で言うとこれから自公で連立政権ですけども、やはり公明党というのはこれから“公明党らしさ”を出していくと思いますね。平和だとか、憲法改正でも9条の改正についてはかなり主張して来るだろうし、それから社会保障制度や消費税の問題でもそうですけども、こういうことでもやはり簡単に自民党が「こうやるよ」と言ったら「はいはい」ではなく、「いやそれは違う」というような“らしさ”を出して来ると。高嶋)何だかそのニュアンスを言い始めましたよね。
鈴木)そうなって来るとこれは自民党も公明党との関係を考えるとそこに気を使わざるを得ないと。
高嶋)公明党が入らなければ憲法改正なんて絶対にできないですからね。
鈴木)できないですね。衆議院の場合は例えば公明党を外しても他に改憲勢力がいると言うけど、参議院はそうとは限らないですから、だからチェック・アンド・バランスという意味では公明党がらしさを出した方が僕は良いと思うのですね。だけれども自民党にしてみればすんなりいかないことも出て来ると、この辺が難しいですよね。
高嶋)他の政党だと選挙で負ければ必ず責任問題みたいなものが出て来る、公明党と共産党はそういうのは聞こえて来ないのですけどね(笑)。
鈴木)まあ山口さん自身もどちらかと言うと“らしさ”を出していこうという方ですからね。だからこれから自公連立というのはそういう意味では万々歳かと言うとそこに溝ができることも出て来るだろうということですね。
高嶋)なるほど。では少し読みにくいところもあるわけですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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