与野党の質問時間の配分はどうあるべきか?

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11/1(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

麻生政権までは与野党およそ4:6が目安だった
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

菅官房長官

記者会見する菅義偉官房長官=2017年10月26日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社

特別国会が今日招集~自民党は与党の議席に応じた質問時間配分の見直しを主張

衆議院選挙を受けた特別国会が今日招集され、安倍総理大臣が第98代総理大臣に選出され、夜には第4次安倍内閣を発足させます。一方、野党6党派は昨日、国会での野党の質問時間を減らして与党分を拡大する自民党案は断じて受け入れられないという方針で一致しました。

森田解説委員)今日招集の特別国会、会期については自民党が今月8日までとしたいと要求しているのですが、野党側は「承服できない。30日間は開け」ということで、今日午前にもう1回協議します。また、国会での質問時間の配分をめぐっては与野党激しく対立しています。
衆議院予算委員会での与野党の質問時間をおよそ2:8として来た最近の慣例を、自民党は与党で7割近く議席を占めているのだから、それに応じて見直すよう主張しています。菅官房長官も昨日の記者会見で改めて次のように述べています。

菅官房長官)国会議員が等しく質問できるよう各会派に議席数に応じた質問時間の配分を行うべきである、こういう主張は国民の側からすればもっともな意見であると考えますが、そうしたことについてはいずれにせよ国会で決めること。

森田解説委員)この時間配分をめぐっては国会法とか衆議院の規則に規定は無いのですね。麻生政権までは与野党およそ4:6が目安だったのですが、民主党政権に変わって与党の質問時間が1割~2割に減少しています。

議院内閣制における質問時間の配分のあり方 野党の政府監視が重要

高嶋)これは何だかふっと聞くと「ああ、議席数に応じてね、もっともだなあ」みたいな風に思わないでもないけども、じゃあ投票数に応じて例えば自民党は全国民の中から何票得たか、それから立憲民主党が何票入れたか、それで割り算して質問時間を決めるとか、いろんな物差しが出て来てしまいますよね。

鈴木)出て来ると思います。だからどれも言っている人からすると筋が通っていることになるけれども、もう少し大局的に見ると、日本って議院内閣制ですよね。議員が多いところがやはり多数派で内閣を作って、政府を作っていくわけでしょう。
そうすると議員が多いところというのはよく「政府与党」と言いますけど、政府と一体化しているわけですから、じゃあ「それがおかしい」というような質問をするかというとやはりどうしても政府寄りの質問になってしまいます。だからそういう意味ではやはり国会というのはあくまで政府をチェックするわけですから、政府の考え方とは違う野党に質問時間が多くて、それで監視をしていく。これが議院内閣制における民主主義の考え方だと僕は思います。だからやはりどうしても野党の時間を多めにということが正しいのではないかなと思いますけどね。

高嶋)まあ安倍総理は居心地良いでしょうけどね。褒めて持ち上げてまたヨイショみたいな質問の連続で。

鈴木)だから自民党の中では若手にもっと時間を与えようとか、これは自民党の中で工夫すれば良いことです。それからこういうことをやるとまた「安倍さん逃げているんじゃないの?」という風に、これは自民党にもマイナスになると僕は思うのですけどね。

高嶋)まあ安倍さんも選挙が無いから良いのではないですか? 「もう関係無いよそんなの」って。

鈴木)ただ支持率には出て来てしまいますからね。

高嶋)その辺の微妙さはどうなるのでしょうか。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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