15歳でアメリカ留学～最初のビジネスはアメリカでの「天津甘栗」の販売

By - NEWS ONLINE 編集部　公開：2018-03-13 　更新：2020-01-12

3月6日放送　　ゲスト：株式会社「クリスプ」代表　宮野浩史　第2回

自分好みのサラダが目の前で出来上がる！
いま大人気の日本初のチョップドサラダ専門店「クリスプ･サラダワークス」。
サラダをメインに飲食業界で注目を集める宮野浩史の経営哲学と手腕に迫る！

日本でチョップドサラダ専門店を出した理由

黒木）毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺っていくあさナビ、ゲストはチョップドサラダ専門店クリスプ・サラダワークスを展開する株式会社クリスプ社長の宮野浩史さんです。
日本で初めてチョップドサラダ専門店を設立した理由は何ですか？

宮野）15の頃からアメリカに8年くらいいたのですが、アメリカ都市部、特にニューヨークなどでは、20年前くらいからサラダ専門店は人気がありました。ただのブームというより、文化として定着していていました。
日本に帰ってきたとき、「あのサラダが食べたい！」というのがあったのですが、なかなか無い。「もしかしたら他の人も食べたいのでは？」と思ったのが動機の一つです。

黒木）「アメリカで8年間」とおっしゃいましたが、高校生のときにアメリカに留学したのですね。きっかけは何だったのですか？

宮野）日本で高校に行ったのですが、あまり上手くいかず中退することになってしまいました。それで、海外に行かせてもらえることになった。そのときは何も考えていなかったのですが、親には感謝しています。

15歳でアメリカへ留学

黒木）15歳でしょう？

宮野）ホストファミリーのところに住んでいました。そこの方は多少は日本語が話せましたが、学校のクラスメイトには当然日本人は1人もいなかったので、最初はぜんぜん言葉も通じなくて……。

黒木）アメリカのどちらですか？

宮野）カリフォルニアのサンフランシスコの近くでした。

黒木）それで、勉強して。高校卒業したら、帰ってくるという手もありますが8年いたということは、そのまま大学に？

宮野）いや、実は大学は行っていません。高校を卒業するタイミングで、お世話になっていたホストファミリーのお父さんが「新しい商売やるけど、手伝ってくれないか」という話をされて。そのとき、僕は18歳でその方は5、60代でした。当然、アルバイトか社員として働くのかと思ったら、「いや、ビジネスパートナーでやろう。50：50で、一緒に商売やろう」と提案されました。面白い人でしたね。

黒木）そんな、18歳の若者に!?

宮野）気に入られたのもあるかもしれないし、人を乗せるのが上手な方というか、「人の会社の中で働くと、もしかしたら「このくらいでいいかな」と思ってしまうかもしれないけれど、自分の物だと思ったら、一生懸命働くだろう」と考えたのではないかと思います。「自分はいろいろな商売やっていて、これだけに100%力を使えないので、君が頑張ってくれたら、自分はセットアップだけしてあげるから」と。本当に第2のお父さんって感じでいろいろと面倒を見ていただきました。

ホストファミリーと始めた最初のビジネスは「天津甘栗」の販売

黒木）スゴい出会いですね。その方のところにホームステイしていらした、ということですか。

宮野）はい。巡り合わせというか……。

黒木）何をやられたのですか？

宮野）「天津甘栗」って分かりますか？　ちょうど20年くらい前ですが、アメリカには無かったので、「アメリカで天津甘栗を売ろう！」と。その方が「天津から仕入れられるぞ！」とルートがあったのです。「アメリカでやったら、食べたい人もいるんじゃないか。懐かしいなぁ」となって始めたのが最初のきっかけです。

黒木）もともと日本にある天津甘栗を輸入して売ったのではなく、栗を天津から仕入れて、よく中華街のある回すヤツで作って、紙袋に入れて売ったってことですか？

宮野）そのとおりです。

黒木）宮野さんは最初は天津甘栗の販売から始めた話を聞きました。この後はどんな話が飛び出すんだろう？
（次回へ続く）

(2018年3月6日放送分より)

宮野浩史：1981年生まれ。高校生の時にアメリカに留学。アメリカで輸入販売や飲食店事業を展開し、天津甘栗の輸入･製造販売･ライセンスを手がけるHot Pebbles, Inc.を設立。約1年で年商200万ドルのビジネスに育てた。
その後シカゴで日本人向けジェラート･タピオカドリンク専門店「Tapito」をオープン。
2004年、日本に戻り、「タリーズコーヒージャパン株式会社」に入社。エリアマネージャーとしての運営管理を経て、事業責任者に就任。
2009年、フリホーレス株式会社を創業。日本初のブリトー専門店を麻布十番に開業。
2014年、日米の文化や商習慣･消費者心理の知識と経験から、カスタムチョップドサラダ専門店「CRISP SALAD WORKS」をオープン。3年の間に恵比寿、六本木、代官山、広尾と人気エリアに立て続けに出店。