工藤大輝が語るJuice=Juice「表現力と技術にリスペクト」
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【月イチ連載コラム:工藤大輝と偶像音楽論(通算 第20回)】
フレッシュとセクシーは殆ど対極にあるが、どちらも同時に内包できない訳ではない。
Juice=Juice / SEXY SEXY
https://youtu.be/AgxdaRvQL5Q?list=RDK2fJaZLoiKk
さて、本題に入る前に一度脱線させてください。
先日パシフィコ横浜で行われたハロプロさん20周年記念ひなフェス2018に参加させていただいたんですが、ハロプロ単独のライブイベントを観るのは実は初めてで、幼少期からの念願叶ったりだったんですが、何よりタイミングが良かったのか、周年記念ということもあってモーニング娘。さん初期オリジナルメンバーが登場という胸が熱くなるサプライズもありましたし、加えて僕が大好きだったグループの太陽とシスコムーンさんも登場されて中学時代にタイムトリップさせていただきました。というのはさておき、皆さん揃って本当にスキルが段違いで、改めてハロプロさんの歴史の偉大さを確認することができて幸せでした。
と言うわけで本題に戻らせていただきますが、そのハロプロさんオールスターズの中でもパフォーマンスが一際目立っていたのがJuice=Juiceの6人(金澤さんがお休み)で、ちょうどもうすぐ発売のシングル曲2曲をパフォーマンスされたんですが、楽曲の方向性も相まって大人っぽさというかセクシーさがズバ抜けていた印象を受けました。
ハロプロさんに於いてセクシーとはテーマだと思っていて、つんく♂さんの楽曲のイメージ、振付や構成、パフォーマンス、歌い回しやボーカルディレクションなど、全体を通してポイントはそこにあるかと。
ただ、デビュー平均年齢は十代半ばから後半、幼少期から統制されたトレーニングとストイックさは、セクシーというテーマとは少し離れたところにあり、訓練されているとはいえ、パフォーマンスのそれが「出る」のと「出す」のとでは少し意味が変わってきます。
個人的に「ロマンスの途中」がとても好きな楽曲で、デビュー当時にライブを観たとき(2013年のイベントにて)は凄く上手いしフレッシュな子達が現れた!と思ってはいたんですが、今のパフォーマンスは当時とは比べ物にならず、持ち前のフレッシュさは全く失わないまま、更に沢山のステージや露出で培った経験によってセクシーさに説得力も持ち始め、年齢的にも今まさに黄金期に突入しつつあるグループなんじゃないかと思います。
こんな偉そうに語らせていただいていますが、実はメジャーデビュー同い年、比べるものでもないかもしれませんが、女性アイドルというのは本当にスタート年齢が早いんだなぁとしみじみ…
ちなみに新曲「SEXY SEXY」はそんな今昔どちらにも傾ける心境を先読みしたかのような歌詞。大人ぶってもそれはそれ、子供ぶってもそれはそれ。今のJuice=Juiceさんが歌うことに意味がある楽曲なのではないでしょうか。
最後に、僕が最も推したい楽曲を。
URLの番組冒頭で確認できますが、現時点でまだ少ししかMVが公開されていないシングル曲「Vivid Midnight」です。作曲家はKARAさんやSISTARさんを手掛ける韓国作家チーム。楽曲的にやはりK-POPイメージが先行しがちですが、編曲含め音周りに新しさを感じることはとても良い。明らかに音が違う。ライブで聴けば一耳瞭然。それに、〜っぽいは偏見でしかなく、それを自分たちの色に消化できているJuice=Juiceさんの表現力と技術にリスペクトを。そもそもK-POPっぽいという分け方はナンセンスで、武器の種類を増やすと言う意味でこの采配に天晴れだと僕は思っていますし、守りではなく攻めの姿勢が見えるので、個人的にはこの楽曲が好みです。
そして、今度はワンマンライブを拝見したいです。
Magic of Loveのcoverもいつか生で聴きたい…
2曲3曲では足りないですよね。
と言うことで今回はこの辺で終了とさせていただきます。
次回も楽しみにしていただけると幸いです。