4月12日 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!③
衆院予算委員会で総理は加計関与を否定
7:16~お早う! ニュースネットワーク:コメンテーター末延吉正(ジャーナリスト)
「安倍1強」のなかで官僚組織全体が緩んでしまった
安倍総理大臣は昨日午前の衆院予算委員会の集中審議で、加計学園の獣医学部新設計画を巡り、当時の柳瀬唯夫総理秘書官と面会したとする愛媛県職員作成のメモについて、「コメントは差し控えたい」と述べた。
その上で、獣医学部新設については「プロセスに問題はない。私から指示を受けた方もいない」と述べ、適切に認可されたことを強調している。飯田)この問題について、総理の答弁を「ウソつき」と否定する議員もいるわけですが、森友問題、加計問題、イラク日報問題……去年と同じように、ずっと堂々巡りをやっている感じがしますが、どうですか?
末延)安倍さんもあれだけ聞かれて、ハッキリ言うわけですから。おそらく自分は「そういうこと」だと思います。ただ、いま起きている状況を見ると、「本当にそうなのかな」とみんな思っているわけです。「忖度」という言葉が1年間、ずいぶん出てきましたが、やはり政権交代がない。野党が弱い、しかも自民党内にも極端なライバルがおらず、「安倍1強」と呼ばれました。そういうなかで、官僚組織に全体として緩みがあったのは、今回の文書問題。財務省から始まり、防衛省の問題でも強く感じます。
国内問題だけでなく、世界情勢に向けての仕事をするべき
飯田)加計学園の件に関しては、当時の柳瀬秘書官は「会っていない」と言っています。
末延)ただ、小泉進次郎さんのコメントにもあるように、「“記憶によると”会っていない」ということになりますから、これも日本語というのは奥が深いですね。まあ、そう聞いて「あ、そうなの」と直ちに納得するわけにもいかないので。やはり国会が柳瀬さんを呼んで、とにかく当事者に話を聞く。そして、「何が起きたか?」ということについて証拠を1つずつクールに積み上げて、早く解明して欲しい。だって、北朝鮮のミサイル問題とか、シリアとか、世界がいろいろ動いているときに、我々は1年間「森友・加計」という言葉だけ聞いていているわけです。もちろん、この問題はやってもらいたいけど、同時に、世界がこれだけ動いているときに、日本の国益を守るために、政府にはしっかりと仕事をしてもらいたい。この辺を合わせてやってこそ、「国会議員が働いているな」と国民が納得できるのではないでしょうか。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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