「草野満代　夕暮れWONDER4」（4月18日放送）はコンビニおにぎりにまつわる物語を紹介した。

お母さんの朝は早い。昨晩も決して早く床に就くことはできなかったとしても、いつも早く起きて台所に立つお母さんの背中。どんなに急いでいても「朝ごはんは食べなさい」と、食卓に出たおにぎり。口にほおばり、慌ただしく家を出て行った頃は、あまり深く考えたことはありませんでしたが、今となってみると、朝ご飯や毎日のお弁当、試験勉強の夜食まで、日常のあらゆる場面で登場した“お母さんのおにぎり”。

セブンイレブンが「おにぎり」を発売したのは、1978年。当時は、「なぜ、家庭で簡単に作れるものをわざわざ発売するのか」と、冷ややかな意見もありましたが、今やコンビニの定番商品。昨年のセブンイレブンのおにぎりの発売個数は、なんと22億個！

ただし、そこまで来る道のりは決して楽ではありませんでした。手巻きの海苔が破れないように、わずかな丸みをつくったり、海苔がしけってしまわないように、フィルムの密閉度を高めたり･･･

さらにこだわったのは、塩味のつけ方でした。それまで、セブンイレブンのおにぎりは、最初から塩水でお米を炊き、まんべんなく塩味がいきわたるようにつくられていましたが、2012年、それをリニューアル。塩を使わずにご飯を炊き、ふっくらと具材を包んだおにぎりに最後「振り塩」で味付け。少し味にムラはできますが、お米本来の甘みを引き出すこの製法。

再現した味は、やはり家庭で食べたお母さんのおにぎりの味でした。手軽に食べることのできるおにぎりだからこそ、一口、また一口、時にはゆっくり味わってみるのも、いいのかもしれませんね。

「草野満代 夕暮れWONDER4」
FM93AM1242ニッポン放送　月曜-木曜16:00-17:40