2,000年以上前の実から花開いた神秘的な「大賀ハス」
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食卓でもおなじみのレンコンは、泥に沈んだハスの茎の部分。ハスには美しい花が咲きます。「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉があるように泥から美しい花を咲かすハスは清らかさや聖なるものの象徴。生まれたばかりのお釈迦様が歩きだすとその足跡にはハスの花が咲き、「美しい花を咲かせるには泥が必要だ」などとよく説法で用い、仏像の台座にはハスの花が使われています。
そして夜には花びらを閉じて水の中に潜るというハス。その神秘的な印象をさらに強める出来事が1951年、千葉県千葉市の落合遺跡で起こりました。
2,000年以上前の実から花開いた神秘的な「大賀ハス」
戦後、1947年に東京大学検見川厚生農場で作業員がたまたま1隻の丸木舟と6本の櫂を掘り出しました。そこからまたもう2隻の丸木舟とハスの果托が発掘され、縄文時代の船だまりであったと推測、落合遺跡と呼ばれるようになりました。ですがそれから発掘の成果がなかなか上がらず、調査打ち切り当日の夕刻に女子中学生が地下約6mの泥炭層からハスの実を見つけます。そして理学博士の大賀一郎が、その実から翌年にはピンク色の大きなハスの花を咲かせました。その実はなんと、放射性炭素年代測定によると今から2,000年前の弥生時代後期のものであると推定されたのです!
2,000年前の実から花が咲いた、このニュースは海外でも報道されました。米国ライフ週刊版には「世界最古の花・生命の復活」として掲載されたといいます。
さて今日は、「ハス守りさん養成講座・受講者募集」のご紹介です。
千葉市の花「大賀ハス」の知識や栽培方法を習得し将来、ガイドやイベントボランティアとして活躍して下さる方を養成しようと、千葉市はこのほど募集を始めました。名付けて「ハス守りさん」です。専門家からハスの由来や生態を学び、虫よけの消毒や植え替え等、管理方法の実習も行います。
講座は5/23スタートで来年3月まで全7回、基本、平日に開催で、6月の「大賀ハスまつり」も、ボランティアとして参加致します。募集人数は10名です。ご希望の方は、千葉市のHPからダウンロードできる申込書に必要事項を記入して、“千葉市緑と花の推進室”に、今月27日までにお申込み下さい。応募多数の場合は抽選となります。
今年は、大賀ハスが千葉市の花に制定されて25周年です。興味のある方、是非この機会に参加してみてはいかがでしょうか。
ハス守りさん養成講座の受講者募集
講座の期間:(開講式)5月23日水曜日午前(講座)5月から3月(おもに平日開催)
会場:千葉公園ほか
募集人数:10人
受講料:無料
応募資格:講座修了後に「ハス守りさん」として積極的に活動できる方
https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/ryokusei/midoritohana/hasumorisan.html
【ハロー千葉】