イチローを大打者に育てた張本勲の「魔法のコトバ」

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イチローを大打者に育てた張本勲の「魔法のコトバ」

米大リーグ 試合前、3085安打の記録を持つ張本勲氏(左)から激励を受けるイチロー=2009年4月15日、セーフコ・フィールド 写真提供:産経新聞社

「草野満代夕暮れWONDER4」(5月28日放送)で、メジャーリーグ・マリナーズのイチロー選手を、大打者に育てた張本勲の言葉を紹介した。

野球といえば、今年、衝撃的だったのはメジャーリーグで活躍する、イチロー選手のフロント入り。来季以降は、プレーする可能性もあるそうですが、やはり寂しいですねぇ。

そんなイチロー選手の生涯安打数は、今のところ日米あわせて4367本。この記録に対し、張本勲さんはこう言い続けています。

「イチローが、日米通算で4000安打を記録しても、日本記録保持者は私ですから・・・」

そう、イチロー選手は、日本では1278安打なんですね。独特な言い回しをする張本さんですが、イチロー選手は張本さんをずっと慕っています。なぜでしょうか?

実は、イチロー選手を偉大なバッターに育てた要因の1つに、張本さんの言葉があります。イチロー選手がまだオリックスの若手時代に、打撃の才能をイチ早く見抜いた張本さんは、

「おれの記録を超えるのは、お前だけだ」

と、暗示をかけるようにアドバイスを送っていたそうです。当時のイチロー選手は、「大丈夫か、このおっさん。なに言っとんねん」 と思っていたそうです。

張本さんの言葉のエピソードはもう1つあります。2009年、張本さんが持つ安打記録3085安打に並んだ試合を観戦し、イチロー選手を祝福すると、

「明日、日本に帰るよ」

と告げたそうです。これは、明日の試合でヒットを打たなければ新記録達成を目撃できないまま帰るということ。しかし、明日帰るというのは嘘。実は張本さん、1週間以上の滞在予定だったそうです。ただバッティングは水もの。いつ打つのかは分からない。早く打って欲しいという気持ちがこの言葉になったのかもしれません。

イチロー選手はこの言葉をプレッシャーに感じるのではなく、集中力を高めて、2打席目にヒット。張本さんが見守る目の前で新記録を樹立しました。

言葉のチカラ。大きくするのも、小さくするのも、言葉の使い方、そして受け取り方なのかもしれませんね。

 

 

草野満代 夕暮れWONDER4
FM93AM1242ニッポン放送 月曜-木曜16:00-17:40

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草野満代 夕暮れWONDER4

毎週月曜〜木曜 16:00 - 18:00

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素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)

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