森友問題不起訴~このままでは国民の理解を得られない

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6/1  FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!①

森友問題 佐川氏ら38人全員不起訴
7:00~ガチンコ ニュース UP!: コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)

佐川 宣寿 前 国税庁 長官 証人喚問 参院 予算 委員会

【政治 佐川宣寿証人喚問】参院予算委員会で証人喚問に臨む佐川宣寿前国税庁長官=2018年3月27日午前、国会 写真提供:産経新聞社

森友文書改ざん不起訴~このままでは終わらない

森友学園をめぐる一連の問題で、大阪地検特捜部は昨日、告発された佐川前国税庁長官を含む財務省関係者ら38人全員の起訴を見送った。これを受け財務省は、週明け4日にも改ざんの経緯を内部調査した結果をまとめると共に佐川氏を含む幹部職員らの処分を決め、衆参両院の予算委員会の理事懇談会に報告することにしている。

飯田)不起訴という判断を大阪地裁が下し、詳しくメディアにもそれを説明するという異例の展開になりました。これを受け麻生副総理兼財務大臣は続投の意向を示しています。

宮家)法律屋からすれば、あれが1つの結論だろうと思います。しかし、法律で不起訴ですではすまないだろうと思います。国家公務員があれだけ綿密に書き換えたわけだから。法律上は罪にならないかもしれないけれど非法律的に言えば、やはりもやもやとしているわけでしょう。これはこのままじゃ終わらないですよ。必ず検察審査会の方に上がると思います。不完全燃焼はちゃんと燃焼してもらわないと、国民が理解しないんじゃないかなという気はします。

飯田)これを財務省のなかで処分しようということになっても、既に佐川さんは辞めたということになっているわけですよね。

宮家)追加的に減給などの処分をするかもしれませんけれども、なんとなくピンとこない人も多いと思います。

飯田)普通は決裁を終えた公文書に後から手をつけるというのはありえないですよね。

宮家)それは再決裁するなりすればいいということがあるかもしれませんが、その記録が残っているわけじゃないでしょう。それは間違いなく改ざんでしょうね。

森友問題不起訴~このままでは国民の理解を得られない

内閣人事権によって変わった役人の世界

飯田)再発を無くすためにどうするかというところで、本人の自覚に任せるというわけにもいかないでしょうし。

宮家)役所にもいろいろな種類の情報があって、中立性の観点から出せないものだっていっぱいあるわけですよ。それは統治をする以上当然で、どこの会社でも同じです。ですからチェックをするのは非常に難しいけれども、その為に国家公務員になったのではないですか。国民の為に仕事をすると誓約してなるのですよ。そこは劣化と言う人もいますが、変わってしまったという気がしないでもないですね。

飯田)これを政権がなかったと言ったがために、その言葉を忖度するような形で改ざんまで手を染めたのではないかと指摘する声もありますが。

宮家)昔の役人はもっと矜持があった。政治家が何と言おうと法律に従ってやっているわけですから。いまの役所は劣化というか変わってしまった、僕は自治がなくなったと言うのですけれどね。簡単に言うと、次官が人事を決めていたわけですよ。もし飯田さんが僕の上司で次官だったら、局長になりたかったら貴方の言うことを聞きますよ。でもいま次官は局長以上の人事権ないから。みんな内閣の人事局があるわけだから。そうしたら次官は関係ないわけです。すると次官のグリップが効かなくなるわけだから。役人の世界だと次官の言う事を聞いて頑張って、もし次官になれなくても天下りができて、生涯給与は人並みになるだろうと。そういう時代が終わったということです。

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