「寅ちゃん葱」を年間5万ケース出荷する“初代葱師”清水寅が農業を始めた意外なきっかけ

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「寅ちゃん葱」を年間5万ケース出荷する“初代葱師”清水寅が農業を始めた意外なきっかけ

年間5万ケースの葱を出荷するねぎびとカンパニー株式会社代表取締役・清水寅が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。「初代葱師」と自らを呼ぶ清水。それまで手掛けてきた会社の社長の座を捨て、農業をするために山形へ来た経緯を語った。

黒木)清水さんが山形県天童市で葱の栽培を始めたのが2011年。まったく農業の経験がなく、1年目はさんざんな結果だったというお話ですが、清水さんの経歴も面白いですね。もともと、長崎にいらして、東京に行かれて、ゴルフ場やホテルなどの7社の社長を務められ、その後に奥様に「山形に来ないか」と誘われたわけですね。それで会社辞めて行ったのですか?

清水)僕はどちらかというと、ダメなものをよくしたいという気持ちが強いのですね。農業に元気がないと言われたのですね。親戚のおじちゃんに「農業元気ないんだよ」ということを酔っぱらった勢いで言われて、相談を受けていました。それで「よし、農業明るくしたいな」と思った。その代わり、「3年で日本一になれなかったらやめるよ」って言って、山形へ行っちゃったんです。

黒木)いままでの7社ある会社の社長を務められたキャリアをすべて捨てて?

清水)全部やめました。

黒木)それから山形県に行かれた。しかも3年で日本一という目標を立てたというのがすごいし、2015年、2017年には甘い葱を作り上げ、4年間で売り上げも5万ケースを超えた…東京だとどのあたりに出荷しているのですか?

清水)いなげやさんであったり、オオゼキさんであったりというスーパーさんです。

黒木)「寅ちゃん葱」はどういう種類のものですか?

清水)白葱の太いやつです。とにかく太いです。

黒木)とにかく、太いのがメイン。それしかつ作っていない?

清水)基本的にはそれだけです。太い葱は作るのが難しいので、みんな作らないのですね。500ミリのペットボトルより一回り小さいくらいです。

黒木)そんなに太いのはあまり見ませんよね。

清水)そうですよね。普通は市場の企画に合わせて作るのですよね。僕はそうではなく、おいしさに合わせて作るので、作り方が全然違います。

黒木)葱のおいしい、おいしくないってあるんですよね。

清水)ぜひ、食べてもらいたいですね、うちの葱を。僕の葱は8月から出始めます。半年しか食べられないのです。

黒木)8月のいつ頃から出荷ですか?

清水)上旬くらいから1月上・中旬までで終わりです。糖度が21.6度あるのですが、とても濃いです。

 

清水寅/ねぎびとカンパニー株式会社代表取締役

1980年長崎県生まれ。
長崎に支店のあった金融会社に入社後、東京本社に呼ばれ、関連会社の社長を歴任。27歳のときにはゴルフ場・ホテルなど7社の社長を務めた。
2011年、親戚から農業の話を聴き、妻の実家のある山形県天童市に移住し農業をはじめる。
2014年、自ら“初代葱師”を名乗り、「ねぎびとカンパニー株式会社」を設立。
それまで農業経験は皆無だったが、「3年で日本一」という目標のもと、日々の努力で経験を積み、新規就農2年目にネギの栽培面積が新規就農者最短として日本一となった。また2015年には糖度19.5度、2017年には糖度21.6度の葱を創りあげ、ネギの出荷量は年間5万ケースを超える。
現在は「真の葱」「寅ちゃんねぎ」「恋するかぼちゃ」「キスよりあまいほうれん草」などブランド野菜を数々栽培。日本の農業に一石を投じている。

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