飲食店の禁煙席は受動喫煙の可能性ある?
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「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(7月15日放送)に、東京都医師会会長尾﨑治夫が出演し、「東京都の、子どもを受動喫煙から守る知識クイズ」を解説した。
淵澤)今週も先週に引き続き「東京都 子どもを受動喫煙から守る条例」のパンフレットに記載されているクイズ形式の「知ってください 受動喫煙のこと」を、尾﨑さんに解説して頂きました。番組をお聴きのみなさんも、○か×か、一緒に考えて下さい。それでは問題です。親の喫煙は、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高める。○か×か?
尾﨑)答えは「○」です。乳幼児突然死症候群は、朝起きたら突然、お子さんが亡くなっている、という病気です。いま受動喫煙で、どんな病気が起きるのか? という項目の中にもこの病気は入っています。
淵澤)続いての問題にまいりましょう。飲食店では、禁煙席を利用すれば、受動喫煙の心配は全くない。○か×か?
尾﨑)答えは「×」です。空間分煙(仕切りはなく、こちらからこちらまで喫煙。禁煙と分けるやり方)は、たっぷり煙を受けます。ドアで仕切りのある分煙の場合、お客さんや店員さんの出入りでドアが開き、その時、煙が禁煙席に入ってきてしまいます。屋内全面禁煙にするしか、受動喫煙は防げません。
淵澤)最後の問題です。室内で喫煙しても、空気清浄機を使用していれば問題ない。○か×か?
尾﨑)答えは「×」です。空気清浄機で取り除ける量は限られています。よく空気清浄機に、煙が吸い込まれている映像がありますが、あれは、目に見える煙を吸い込んでいます。タバコの粒子の本質は非常に小さいです。1mmの1,000分の25。そのレベルのものが急速に拡散します。1本タバコを吸うと、テニスコート2面ぐらい広がると言われています。とても空気清浄機で拾うことは出来ないわけです。
自見)受動喫煙から子供たちを守るために、保護者がすべきことお聞かせください。
尾﨑)結論から申しますと、お子さんがいるご両親はタバコを吸わない! いま吸っている方はやめて頂く! これしかお子さんを守る方法はありません。
すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト
FM93AM1242ニッポン放送 日曜 6:04-6:13
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)