オリラジ中田敦彦が考える、インスタグラムの男女論

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毎週水曜日午後6時から放送のニッポン放送「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」。2時間半にわたる“本音”トークの中から、allnightnippon.com編集部が厳選した内容を、中田敦彦の“熱い語り”そのままに、毎週お届けする。

「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」今週の“中田論” 第1回(10月3日放送分)

オリラジ中田敦彦が考える、インスタグラムの男女論

僕の「幸福洗脳」(中田がプロデュースするTシャツブランド)のInstagramを見てもらえば分かるんだけど、ムチャクチャ世界観を作り込んでるんですよ。あれはなんなのかってことね。はっきり元ネタを言っちゃうんだけど、fxxkingrabbitsっていうアカウントの人で、「Smoking kills」っていうTシャツを売っているカメラマンさんがいるんですよ。この人、元々ヌードを撮ってたカメラマンさんでTシャツを作り始めたの。それが業界の人が来たりして売れ始めたんですよ。

これなんだろうって思って調べたの。Instagramを見たらむっちゃエロいんですよ。あれ?なんかエロいなって。Smoking killsのパーカーを来てお尻を出してる女の子が映っているわけなんですよ。でもそのSmoking killsを買ったって芸能人は大体男なんすよ。どういうこと? って思って。

Instagramって女性のメディアじゃないですか。基本的には男の居場所がないんですよ。モデルさんがオシャレな服と着こなしとライフスタイルをアピールにアピールをするやつでしょって。渡辺直美とか、水原希子ちゃんとかローラちゃんがすごいんであって。Twitterでフォロワー数の多い男性芸能人でも1位になれないじゃん。

有吉さんとかだってTwitterのフォロワー多いけど、Instagramでは1位じゃないじゃん。これはターゲットの違いなんだよ。Instagramっていうのは女性のオシャレカルチャーのモノなんだよって俺は思い込んでたわけ。だけどそうじゃなかったんだよ。

裏の裏を返せばだよ。よく見てみ。Instagramってオシャレだからってことを言い訳に、みんなちょっと露出高いんすよ。ローラとかもギュンギュンに脱いでる写真をアップしてたりすんのよ。水原希子ちゃんもギュンギュンに露出高いのをやってたりするの。でも「ファッションだよね。エロじゃないんだよね」っていうので本人も載せやすいし、見る側も受け止めやすいわけ。

ところがバカ野郎! 男達はそんなエロを見逃してねえぞって。きっちりエロい目で見させてもらってますっていうのが日本の男達なんです。水原希子ちゃんだろうが、ローラだろうがガッチガチにエロい目で見てるよ。それをフォローしてるよ。

でもね、そんな男達はすっごく二枚目の顔をしています。なんでかっていうと、それはファッショナブルだから。エロを見ていると思われないから。コンビニでエロ本を買おうものならエロい奴なんですよ。

だけどInstagramでローラちゃんをフォローするのはエロい奴ではありません。ここなの!このターゲット! Instagramをほんのりエロい目で見ている行き場のない30〜40代の男子たち。そいつらをターゲットにしたらしっかり届くってことなんですよ。

fxxkingrabbitsのInstagramアカウントのフォロワーって約11万7000人。俺のInstagramのアカウントって22万人いるんだよ。ちょっと待ってくれよって思ったの。だけど違ったね、俺はInstagramに合わせてた。生来の戦略性が裏目に出てたね。

Instagramを初めて数年間、Instagramに立ち向かった。その結果、女性のメディアだと思った。だからよ、だからよ、へつらいながらきたのよ。相方の写真をアップすればいいのかな? 有名人の写真を喜ぶのかな? 違うんだ、違うんだ。その時、若い女の子のYoutuberに言われたの。

「中田さん、インスタをどう考えてるんすか?」って。「わかんねえ、正直わかんねえ」って言ったら「中田さん、なんで奥さんの写真をアップしないんですか?」って言われたわけ。「正直、中田さん夫婦は作戦が逆なんですよ。奥さんが中田さんの写真をあげてるでしょ。あれは逆です。女は女のノロケが嫌いだけど、女は男のノロケが大好きなんですよ。どういうことか分かりますか? 女には男が生来、不倫する生き物っていう恐怖感が本能的にあるから、そうじゃないっていうペガサスみたいな男が好きなんですよ。だから、りゅうちぇるとかヒットしてるでしょ。りゅうちぇるとぺこみたいな。りゅうちぇるがぺこ大好きだから。そういうコイツはもう愛妻家だって男がウケるんですよ。」って。

テレビの中に出ている夫婦はみんな愛妻家なのよ。佐々木健介さんと北斗晶さんもそうでしょ。男がとにかく尻に敷かれてて、愛妻家っていうところだけがテレビの中の女性をターゲットとしたヒットコンテンツなんです。

僕はアップしましたよ。「#今日の妻もかわいい」ってハッシュタグで。アップしたら「いいね!」がバンバン伸びるのよ。更新するわけ。それの写真集を出しませんかって出版社が現れたりしたわけよ。まんまとだよ! さあ来たぞって!

そしたら嫁がブチ切れました… アップするたびに「また、『いいね!』を稼ぐんですね」って言ってきたんですよ。私の夫婦は崩壊しかけましたよ! 冗談じゃない。いいね!は家庭を壊すぞ。俺はすごすごとその写真を消して来たんだ。

女性に合わせてヒットコンテンツを生みたいと思って迎合して、ターゲットをマーケティングして、マーケティングした結果がこれだよ。夫婦崩壊の危機ね。

でもね、俺はまだInstagramを諦めていない。22万人の女性をターゲットにしてもダメだった。Instagramの中では、22万人の女性っていうのは多分少ない。でもInstagramの中の10万人の男性をターゲットにしたほうが強いんだと思ったの。

だからこの「幸福洗脳」はInstagramがちょっとエロいんですよ。エロいんです。でもヌードまではいきません。それはfxxkingrabbitsさんのやり方だと思うんです。ヌードをアートにするやり方だと。

でも僕はね、実は一番エロいと思っているのはヌードではないんです。僕はエロを抑えようと思ってヌードをやめたわけじゃないです。僕にとって一番エロいのがヌードじゃないからなんですよ。僕にとって一番エロいのは、下着がちょっと見えてるぐらいなんです。これを共感する男性は多いと思うよ。だって一番エロくないのが全裸で棒立ちの状態だからね。全裸で棒立ちでこっちを睨みつけてたら、エロいなって思いませんよ。

なんとなく、なんとなく、チラっと見えてるからいいわけなんですよ。これは女性も分かってるとは思いますよ。だけどね、このエロさのレベルもどれぐらい変えられるのかっていうことに僕は非常に興味があって。男っていうのは想像できるんですよ。単純に露出の多さみたいなものを女性は考えてるけど、そんなものは全く男を理解していないものであって。男のエロというのは想像させるんですね。複合的なんですよ。

僕の撮った写真は、街と女性を撮るのが上手なゆーま君ってカメラマンさんに撮影してもらったんですけど、彼は普段すごくオシャレな写真を撮ってます。街でTシャツ1枚だけ着た下着姿の女性が立っているんですよ。そこに「#幸福洗脳」って書いたら初めてエロいんです。なんか・・・脱がされたのかなってなるんですよ。もしくは何かよくわかんない理由で脱げちゃったのかな。これが男のエロを掻き立てるんです。ストーリーなんです。

僕は尻を出ささずにfxxkingrabbitsさんにエロさで勝ちたいと思ってる。Instagramを是非見てください。僕は今、新しい時代のエロ本を作ってるんですよ。かつてはコンビニにこそこそ並んでたよね。でももはやコンビニには並んでないよ。ネットで画像を拾ったり、映像を拾ったり、無料のものを拾っていた時代もあったよ。だけどそんなのバレたら最後なんですよ。

「あっ、エロい動画ダウンロードしてましたね。エロイの保存してましたね」そんなのがバレたら、もう立場がないんです。だから男達はどこにエロを求めているか。Instagramだよ!Instagramはもう女性のオシャレメディアなんかじゃないからな。俺たちからすりゃエロ本なんだぞ。いいか、このエロ本というメディアをナメるんじゃない!

俺は今、Instagramをエロ本にするという革命を起こそうとしてるんだから。ハッシュタグでエロくしようとしてんだぞ。露出せずにだ!みんな見てろよ、俺がInstagramをエロ本として爆発させる日が来るからな。

だから、カメラ撮れますっていう人、モデルになれますっていう人、それもこの番組で募集してます。ただモデルさんっていうのはある程度ビジュアルの良さとかもありますので、「モデルやってますよ」っていう人はアカウントを送っていただきたい。カメラも実績のある人が欲しいです。俺はここに乗ってくれるプロ及びセミプロと仕事がしたい。作りませんか?新しい時代のエロ本。それを契機にTシャツを売るんです。

これはね、半年間の戦争なんすよ。半年間、ニッポン放送で戦争するんすよ。Tシャツをただ売るだけじゃないよ。Instagramで革命を起こしますからね。めちゃくちゃエロいInstagramを作りますから、待っててくださいね。

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