スピチュアリストでオペラ歌手の江原啓之が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」（ニッポン放送）に出演。自身のスピチュアリストとしての能力について語った。

黒木）今週のゲストはスピチュアリスト・オペラ歌手の江原啓之さんです。
江原さんは人に対して何かが見えるということはあるのですか？

江原）あります。だけど、自分のことはあまりわからない。

黒木）どこから見えて来るのですか？　感じる、ということですか？

江原）そうそう。簡単なのですよ。イメージできると思いますが、例えば黒木さん、いまバナナを思い浮かべてください…そこが見えるところです。こういう風に見えるの。いま、想像してくださいと言って、バナナの姿を見ているでしょ？

黒木）バナナ見えました。

江原）それが、私の場合は言われなくても見える。「あれ、なんでバナナなのかな？」って。よく「見えるってどういうことなんですか」って皆さん言いますが、そうではなくて、そこ。
じゃあ、お子さんの声を思い浮かべて。それが、聞こえると言うやつです。「あれ、いまこの人がこう言っている」って。そういうのは同じポイントです。

黒木）幼いときからそうだったのですか？

江原）そうですね。すごく嫌でした。振り回されたくないと思っていました。だから僕はこれをなくしたかった。もう振り回されたくないと思って。

黒木）振り回されると言うと、どういうことでしょうか？

江原）一々そんな、お節介さんみたいな感じで言うのも嫌だし、辛いことの方が多いのですよ。私、覚えているのが、父が死ぬとき。それまですごく懐いていたのに、ある日、父が真っ暗な闇のなかにいたのですよ。それで「この人別のところに行くな」と思ったときに、悲しみとも何とも言えない感情のなかで、父の側に寄れなくなっちゃったのですよ。

黒木）お父さんに。

江原）亡くなる3日前にね。それで、突然仕事場で亡くなってしまいました。
今度は母が15で死ぬとき。そのとき、私が夢で葬式に出ているのですよ。自分が遺影を持っている。誰だろうと思ってそれを覗いてみたら、その写真が母だった。寝ていても、嫌だなとすぐ目を開けられる。半分寝ていないような状態だった。そのすぐ後に、具合が悪くて母が病院に行ったら、余命3カ月ですと言われました。半年生きましたけれど。そんな経験もあって、とても嫌でした。

黒木）それは正夢みたいなものですかね。

江原）そうですね。母が亡くなる日、隣の病室が開いていたので、看護師さんが寝ていていいですよと言ってくれて、寝ていたんです。朝、母が名前を呼んで「起きなさい、起きなさい」って言うのですよ。それでぱっと目が覚めて、自分でも気が付かないうちにベッドにいた。そのとき姉が、「あ、息が止まった」と言いました。それが臨終だったのです。

黒木）その「起きなさい」はお母さんの声でしょう？

江原）母の声です。ああ、死に目に会ったと思った。そういうことも続いて、自分のなかでも悲しくて、嫌だった。私はそういうことを、当時ありとあらゆる人に相談に行きました。最後に出会ったのが私の先生で、もう亡くなりましたが、寺坂先生という方です。その先生には「あなた、何も問題無いんだよ。持って生まれた能力だから。勉強しなさい、勉強しないから振り回される」と言われました。

江原啓之／スピリチュアリスト・オペラ歌手

■1964年12月22日生まれ。東京都出身。
■幼少の頃から数々の心霊現象を経験。
和光大学人文学部芸術学科を経て國學院大学別科神道専修II類修了。
滝業、修験道の修行を重ね、北澤八幡神社に奉職。神職の資格を得る。
■1989年、スピリチュアリズム研究所を設立。イギリス留学で学んだスピリチュアリズムも取り入れたカウンセリングを開始。
■2001年『幸運を引きよせるスピリチュアル・ブック』がベストセラー。一躍人気作家に。
テレビ・ラジオ・雑誌連載・講演会等でも活躍。2003年6月より『江原啓之 スピリチュアル・トーク』を全国で開催。
その後、美輪明宏氏の提言によって、今までの執筆・雑誌連載・講演などの活動だけにとどまらない癒しの総合芸術家“スピリチュアル・アーティスト”としての活動を開始。
大阪城ホール、日本武道館などでも「癒しの総合エンタテインメント」を展開。
■2011年、一般財団法人日本スピリチュアリズム協会を設立し、代表理事に就任。

[オペラ歌手として…]
■18歳より声楽を学び、武蔵野音楽大学パルナソスエミネンス特修科、声楽専攻を修了。
菊池英美、吉池道子、ヴィットーリオ・テッラノーヴァの諸氏に師事。
■2000年、武蔵野音楽大学特修科修了演奏会では、ヴェルディ、ロッシーニを中心としたプロ グラムで優秀な成績を修め、以後、数々のコンサート、リサイタル、オペラに出演。ハイ・バリトンで輝きのある高音域、そして温かみある豊かな声量で、音楽の分野でも人々に憩いと癒しを届けている。
■今年10月･11月には、江原啓之プロデュース･出演の開運オペラ‼　第2弾を上演。
歌劇「夕鶴」。埼玉･東京･大阪で上演。（※第1弾は2016年の「ジャンニ･スキッキ」）