演出家・平野眞と女優・黒木瞳が思う“こだわる演技”

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監督・演出家の平野眞が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。作品を作る上で演出家としてのこだわりを語った。


黒木)今週のゲストは演出家の平野眞さんです。『黄昏流星群』でご一緒させていただきますけれども、女優・黒木瞳はどうですか?

平野)ストレートではなくて、いろいろなものを背負っている役ではないですか。そんななかで恋愛をするというのは、かわいらしい顔をしたり、意外と貧乏が似合うんだなとか、発見がありますね。いままでテレビで拝見させていただいていますが、「こういう表情するんだ!」ということが目の当たりにできるので、毎回、ワクワクします。セリフも1つひとつをとてもこだわっていらっしゃいますが、僕もこだわるほうなので、やっていてとにかく楽しいです。

黒木)ありがとうございます。無理やり言わせたような感じですが。平野さんは社会的作品の『HERO』では「ザテレビジョンドラマアカデミー賞・監督賞」を受賞なさっています。

平野)作品でもらったものですから。

黒木)本当に幅広いですね。社会的なものからラブストーリーまで。

平野)やはりコメディーが好きですね。

黒木)でも、今回は全くコメディー要素がないではないですか。

平野)細かくやっていかないと気が済まないので、陰ではやっています。

黒木)そうですね。佐々木蔵之介さんが「クスッ」と笑えるような演出をなさっていますよね。

平野)普通にラブストーリーを作るのもいいのですが、それでは飽きると思うので、観ている人が「こういうところもあるんだ」と発見してくれるようなもののほうがいいかなと思っています。「100人が観ていて3人が気づけばいいと思う」ような演出が好きです。それで「クスッ」と笑ってもらえればいいかなと思いながら、いつもやっています。

黒木)おっしゃるように、ありますね。わかりやすいところで言うと、心理学で目を右上にやったときと左上にやったときとでは違います。「えーと、あ、そうそう」と右上に目を上げたときって嘘をついているときなのです。そういう細かいことを知識として知っていると、それを入れてやろうとするわけですよ。だからおっしゃったように100人のなかで、その場合0人かもしれないけれど、やるということですよね。
刑事もので犯人をやっているときに、私はそれをやったことがあるのですが、その場面はまったくカットでした。
それって監督と打合せする話ではなく、普通は監督からそういう演出指導をされる話ですよね。

平野)その場合、「これ拾ってあげたいな」と思える役者さんと思えない役者さんがいますよね。

黒木)それは事前にコミュニケーションをとっていないと反映されませんよね。自分で楽しみたいのですよ。そういうことは家でセリフを覚えているときに、「あ、そうだ。右上にやってやろう」みたいな。そう考えているのが好きなのですよ。

平野)それありますよね。面白いことって僕はよくファミレスでやったりします。思いついて笑っちゃうことがある。そのときに、ウェイトレスさんが来て、その人は僕の仕事を知っている人だったので、「笑っていましたよ」と言われてしまったことがあります。恥ずかしいなと思うのですが、その「思いつくこと」が大切ではないですか。

黒木)そうなのですよ! 監督と女優ですが、似たところがありますね。


平野眞/監督・演出家

1965年生まれ。
獨協大学経済学部卒業後、共同テレビジョンに入社。
2002年よりフジテレビに移籍し、ドラマ監督・演出家として『ショムニ』『HERO』『僕と彼女と彼女の生きる道』『エンジン』『CHANGE』等、数々のヒット作を担当。
2014年、『HERO(第2期)』でザテレビジョンドラマアカデミー賞・監督賞を受賞。
2018年10月から『黄昏流星群』がスタート。

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