オリラジ中田敦彦が語る、イメージキャラクター論

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毎週水曜日午後6時から放送のニッポン放送「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」。2時間半にわたる“本音”トークの中から、allnightnippon.com編集部が厳選した内容を、中田敦彦の“熱い語り”そのままに、毎週お届けする。

「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」今週の“中田論” 第4回(11月7日放送分)

俺はもう一個前に進みたいな、と思ったの。それは何かっていうと、今、文字を売ってるじゃないですか。(自身のブランド「幸福洗脳」では、幸福洗脳というワードがデザインされたアイテムを販売)文字じゃなくてビジュアル。キャラクターが欲しいなと思ったの。それはfxxkingrabbits(中田がブランド立ち上げのヒントを得たインスタグラムアカウント)って「Smoking Kills」って言葉(がデザインされたアイテム)を売ってるけど、もうひとつ、あのウサギのマークも売ってるんですよ。その二段構えなんですよ。

「Smoking Kills」っていう言葉とfxxkingrabbitsっていうキャラクター、このふたつが両方入ってる。「Smoking Kills」のTシャツには「Smoking Kills」ってプリントの下にね、小さくウサギのワッペンが付いてんの。そのワッペンも帽子に入ったりすんの。これはね俺はもう探さなきゃいけないぞと思ったの。「幸福洗脳」=「Smoking Kills」だとしたら、俺にとってのウサギはなんだ? これを探す数日間が始まった。

「幸福洗脳」という言葉が実はもうかなり皆さんにとってはマストなワードになっていたと。いったらSupremeのTシャツ買うけど、「Supreme」って入ってないTシャツどうなのよっていう事ですよね。うん。なんかもうさ、わかりやすくもうGUCCI買うんだったら「GUCCI」って入ってる方が良いっていう人と、「GUCCI」じゃない方が良いって人がいるとしたら、今はさ、もう「GUCCI」ってでっかく描いてる方がトレンドだったりするわけじゃないですか。だとしたら幸福洗脳も「幸福洗脳」ってがっつり入ってる方がむしろ良いんだっていうお客さんのニーズに逆に「ああそうなんだ」という風に思った。

プラスじゃあFR2(fxxkingrabbitsが展開するブランド名)もう一回頑張る、もうFR2の事、すごい考えるわけですよ。あの、どうせ学ぶんならしっかり学ぼうぜ、って言って、クオリティも追いつかせようぜって。じゃあFR2にとってのウサギっておっきいモチーフなわけだよね。で、あの動物って強いんすよ、動物って凄くて。

いったらさ、裏原に行くんだって言ってる奴の最高形ってA Bathing Ape(1993年に立ち上がった裏原宿系ブランド)でしょ。絶対に。裏原の、もうキングオブブランドってきっとApeなわけじゃん。あれが一番成り上がった、nigoさん(A Bathing Apeの創業者)のさ、まあその後売却されたリ色々あったとしてもだよ。まあでも、今でも凄いよApe、店。凄いよ、アジアの人とかもう大挙してんだよ、Apeにずわーっと原宿。凄いんだからあの猿のマーク。ね。

で、俺は、「はぁー、Apeは猿だよな、Fxxking Rabbitsはウサギだよな、ふーんなるほどなるほど。」ていうかイメージキャラクターを持ってるブランドとそうじゃないブランドって大きくブランドイメージが違うんですよ。やっぱりキャラクターがあるかないか、顔になるキャラクターがあるかないか、で全然違う、うん。

で、これね、そのキャラクターを色々考えたの。いっぱい動物並べたし。じゃあウサギじゃないならなんだ。例えば犬とか猫もあるよね、熊とかもあるし、キツネもさ、オオカミもある、いっぱいあるよ、ね、ライオンとかの方が良いかな、いやワシとかタカとか、鳥もいるぞ。

だけどね、ブワーッと並べるとね、あのね、ある事に気付くんすよ。あれ、なんか訴求力、インパクトが全然違うな、動物によって。で、動物でインパクトが、まずちょっと弱くなっちゃうなと思ったのが、絶対に全身を映さないとそれがわかんない動物。例えばキリンて首を描かないとキリンって思えないでしょう? だから全身を描かないとキリンのアイデンティティとしては弱いんですよ、キリンの顔だけだと。あ、そっかと。ね。難しいもんだな、と。

だけど、例えばさ、顔のシルエットだけでわかるってのは、最強らしいんですよ。ミッキーマウスね。ミッキーマウスって顔の中身描かなくても輪郭だけでわかるの。すげえな、それでわかると。それで比べたらウサギって凄くない? 耳長いんだよ、顔だけで耳長い、すげえなと。あ、なるほどな、と。ライオンとかもタテガミで結構わかる、すげえな。で、比べてわかったのが、横顔とか全身よりもド正面の顔アップが一番強い。

これは絵でもそうなんだよ。もうダヴィンチつったら「モナ・リザ」なんだよ。「最後の晩餐」ってみんな並んでるでしょ、違うんだよね。もう「モナ・リザ」一発ドン、顔正面一発。あの「FUNKY MONKEY BABYS」の顔ジャケットってやってたでしょ。ね。アンディ・ウォーホル(アメリカの画家・ポップアートの巨匠と言われる)だってさ、顔なんだよ。マリリン・モンローの顔。もう顔なの。ね。だけど顔一発で当ててんのも、そのApeもそうじゃないですか。ね。

これね、でもね、じゃあ顔だったら男とか女の顔で良いのかっていうと実はそれは違うんだよ。あんまないでしょ、おっさんの顔とか女の人の顔って、ね。何だろうなって思うと好みが分かれるからだと思ったんだよね。それは結構飲食店に多いんだよ。「ステラおばさん(のクッキー)」とか、「カーネルサンダース」(ケンタッキー・フライド・チキンの創業者)とか、「白木屋」とか、「スターバックス」とか。飲食店ではなんか親しみが湧くんだろうね、なんかそういう特定の人物でも。ファッションブランドは特定の人物だとちょっと弱いんですよ。

だけど面白いのが、人は「人のようで、そうでないモノ」が一番気になるのね。なんかアンパンマンが強いって言う理論もさ、なんか、丸で構成されてる「ザ・顔」だからってよく言われるじゃないですか。赤ん坊でもわかる、目、目、鼻、口みたいな、目も目も鼻も丸いんだぜ、みたいな、あれが凄いんだと。なるほどな、と。ね。「人のようなモノ」っていうのが一番強いんですよ。人の顔よりも「人のようなモノ」の方が強い。

だから猿って強いんだよね。「A Bathing Ape」とか「XLARGE®」(1991年創業LA発のストリートファッションブランド)とかさ、「BEN DAVIS」(1935年創業のワークブランド)とか全部猿なんだよ。猿ってのは人のようで人でないから、人間はすごい気になるんですよ。「猿…え、人かな、いや違う猿だ!」って、これなんですよ。「人かな、いや全然違う。ライオンだもん、キリンだもん、ハリネズミだもん。」どんどん人から遠くなる。鳥だったらもっと遠くなるよ。ね。鳥類、トカゲ、どんどん遠くなる。だけど、どんどんどんどん哺乳類に近くなって、類人猿まで来たのがApeなんだよ。ね。

それと同じように凄く強いアイコンってのがドクロなんだよ。ドクロってのは人だったモノなんだよ。人だったけどもう死んでるってのがドクロなんだよ。ドクロと猿。ドクロでいうとね、例えば、「MASTERMIND」(1997年創業のファッションブランド)とか「Roen」(2001年創業のファッションブランド)とか「lucien pellat-finet」(1994年創業・フランス発のファッションブランド)とかもう色んなブランドがあるわけ。猿かドクロ、これで考えた。

猿の顔とドクロの顔っていうのが要するに人に近いモノっていうことで凄いパワーがある。しかも正面を向いているって事と一色で描ける。あのApeとかって一色なんですよ。実は。二色にも分けられるんですけど。一色でもプリント出来るって事なんですよね。だから一色でプリント出来て、正面向いてて、で、目、目、鼻、口が見えて、で、ドクロ。これをね、僕は探したいなと思ってるんですね。

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