六角精児が台詞を覚えるのはお風呂場
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、俳優の六角精児が出演。台詞を覚える場所について語った。
黒木)今週のゲストは俳優の六角精児さんです。
六角さんは台詞はいつ覚えますか?
六角)台詞ですか? 長めのシーンの場合はやっぱり2~3日前から。
黒木)2~3日前で良いのですか?
六角)情報量が多い、例えば説明台詞が入っている場合は、間違えられないから、ちょっと長めになりますね。4日ぐらい。
黒木)『相棒』とかやってらっしゃるときは?
六角)4日ぐらい前から見て、お風呂のなかで。僕は、大切なことはほぼお風呂でやります。
黒木)大切なことと言うと、例えば人生を考えたり?
六角)思考はお風呂で、記憶もお風呂で。お風呂が大切なんです。
黒木)半身浴みたいな?
六角)はい、1時間ちょっと入っていますね。
黒木)でも台本、1時間では大体覚えられないじゃないですか?
六角)覚えられないです、無理です。その場合は分割で「きょうはこのシーン」と、入る度に。「昨日のシーンは大丈夫かな」と思って見たりして、だからどんどん時間が長くなるんですけれど。そうやって覚えて行って、お風呂で解決できないときは、お風呂上りに自分の部屋でやります。
黒木)なるほどね。お風呂で台詞を口に出すと、実際現場でやるときと響きが違うじゃないですか。あの響きが違うだけで、ちょっと戸惑うときがありませんか?
六角)あります、よくご存じで。やっぱりお風呂で覚えたりしてらっしゃるのですか?
黒木)ときどきします。
六角)あの響きで、「あれ、何か違うぞ」と思って。そのニュアンスが説明台詞のなかで違ったりして、止まる場合がある。だからお風呂で覚えたものは、自分の部屋でも1回ちゃんと復習して、そのなりを確認してから行くようにしています。
黒木)場所によって耳に入って来る声の響き方が違うので、いろいろなところで声を確認しますよね。
六角)そうなのですよ。だからテレビや映画で言える台詞があったとしても、劇場(舞台)だと言えなかったりするのですよね。
黒木)ありますね。
六角)劇場でお客様を前にして台詞を言うときのエネルギーは、やはり違いますよね。
六角精児/俳優
■1962年6月24日生まれ。兵庫県出身。
■劇団善人会議(現・扉座)の旗揚げメンバー(1982年)。個性的なキャラクターで商業演劇から小劇場まで幅広く出演し、人気若手作家の舞台にも数多く出演。
■ドラマ「電車男」などで強いインパクトを残し、その後数々のドラマ・映画に出演。
2000年から続く人気ドラマ「相棒」シリーズではスピンオフ作品で初の映画主演も務めた。
■2018年11月4日~11日、紀伊国屋ホールで行われた劇団扉座『無謀漫遊記 ―助さん格さんの俺たちに明日はない―』に出演。
■プライベートでは、ギャンブルにのめり込み借金生活をしていたことや、離婚歴が3度あるが、現在は2度目の奥様と復縁し円満に暮らしている。
■熱心な「鉄道ファン」としても知られ、ご本人曰く「乗り鉄」「呑み鉄」。NHK・BSでは「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」という番組も放送。
■ほかにもアコースティック・ギターが好きで「六角精児バンド」として音楽活動も展開。
2014年にCD「石ころ人生」をリリース、ライブ活動も行っている。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳