黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、ヘアメイクアップアーティストの藤原美智子が出演。自分でメイクをするようになった経緯、またボディケアの大切さについて語った。
黒木)今週のゲストはヘアメイクアップアーティストの藤原美智子さんです。
日本を代表する美容界のトップランナーとして大人の美しさを追求する美智子さんですが、今回はメイクやボディケアについて伺いたいと思います。ご自分のメイクは好きですか?
藤原)実は、自分にメイクをするようになったのは、34歳のときに事務所を作ったときからです。それまではモデルさんや女優さんにメイクするのが仕事で、別に自分にメイクしなくてもいいじゃないですか。その人達が自分の作品で、存在証明ですから。
でも、事務所を作ったときに一般の方向けのメイクアップアドバイスをしようとして、「はて?」と思ったのです。業界の人はヘアメイクの女性がメイクしないのは普通だから気にしないのですが、一般の方に教えるときに「こうするとキレイになりますよ」と言っている本人がボサボサでは、説得力がないと思ったのです。それからです、自分の眉毛にハサミを入れるようになったのは(笑)。
黒木)逆に、自分に興味がなかったのですか?
藤原)とにかくモデルさんや女優さんにメイクするテクニックを磨きたかったのですね。それは「仕事に使うもの」だと思っていました。自分に使うということは、あまり想像できませんでした。それを、自分にも使うようになったのです。
私は20代の頃から取材を受けているのですが、ボサボサのまま受けていました(笑)。それでも何とかなっていたのは、たぶん若かったからです。だから、年相応に少しずつメイクするようになったり、スキンケアをするようになりました。
それから、40代になってからはボディケアです。ボディケアと言っても、黒木さんが行っているピラティスのような、「きちんと身体を整えること」から始めました。私は子供の頃から身体が硬く、歪みもあったので、まずは硬さを何とかしようと、マッサージ屋へ行ってほぐしてもらいました。そして2年後、やっと自分でもやる気が出て来たのです。始めるまで2年もかかったのです(笑)。
黒木)まず柔らかくして、それから自分でやる気になったのですね。私はピラティスを、ちょっと途中で断念していますが、藤原さんは続けていらっしゃるから、どんどん美しい身体になっていかれる。背中を追いかけています。
藤原)黒木さんも身体を鍛えていらっしゃいますから、もちろんお分かりだと思いますが、身体をキチンと整えるとダイレクトに身体に影響しますよね。
黒木)女性には、容姿だけではない美しさを求めて欲しいですね。
藤原)私はつねづね言っているのですが、いまの50代は40代です。40代は30代、30代は20代、20代もほとんど10代後半。だから、みなさんも本当に数年前に比べたら10歳ずつ若返っている感じがします。人生100年の後半はとても長い。だとしたら、自分で自分のことを肯定して、「私もイケる。まだまだイケる!」という気持ちを持って過ごしていかなければ、損だと思います。
藤原美智子/
ラ・ドンナ主宰。ヘアメイクアップアーティスト/ライフスタイルデザイナー/「MICHIKO.LIFE」プロデューサー■多くの雑誌や広告撮影のヘアメイク、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演などで幅広く活躍。
■栄養コンサルタントの資格を有し、食や健康、装い、暮らし、生き方なども提案。
■ライフスタイル全般を取り扱うブランド「MICHIKO.LIFE」を展開。
■近著に『LIFE IS BEAUTY~美しく幸せに生きるための逆算思考』。
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