ダボス会議で安倍総理がスピーチ~世界情勢が危ういなかで何を話すのか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月23日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。安倍総理がダボス会議でスピーチを行うことを受け、世界経済の先行きについて解説した。

ダボス会議がスイスで開幕

世界各国の政財界のリーダーが集う世界経済フォーラムの年次総会、いわゆるダボス会議がスイスで開幕した。今年6月にG20大阪サミットを控える日本からは安倍総理も5年ぶりに出席し、スピーチを行う予定。

飯田)25日まで4日間行われるというこのダボス会議ですが、G20の議長国は慣例として出てスピーチをすることになっているそうですね。

高橋)そうですね。いいチャンスなのですが、世界情勢が危ういときなので参加する人も少ないのですよね。

飯田)各国の首脳の欠席が続くというような書き方を、日本のメディアはしていますね。

高橋)自国が大変だということもあるのでしょうけれど。安倍総理がダボス会議でスピーチするということですが、何を話すのかまだわからないようです。

飯田)アメリカも睨みながら、自由貿易のことは言うかもしれないけれど。

ダボス会議で安倍総理は何を話すのか

高橋)自由貿易は言うでしょう。多国間の話ですからね。自由貿易体制は重要だとか言って、次のG20もありますし、いまはデジタルの話ですから、情報とか相互交換も重要だとかね。そういう話もするのですけれど、小さい話だなと思います。日本の元号とか世界に無いから、話として面白いと思いますがね。

飯田)中国減速、IMFの世界経済見通しが出ましたけれど、また下方修正と。今年は厳しいということです。

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アメリカも良くないが、もっと悪い中国経済

高橋)アメリカも良くないですが、中国はかなり苦しいでしょう。6.6とか言っていますけれど、どう見ても0.1か0.2しか下がらない統計です。マイナスになっているかもしれない、という人もいます。普通の見方だと3%くらいでしょう。中国は統計改ざんがすごいですから。5%レベルで変えますからね。

飯田)なにしろ、12月までの統計が1月の半ばで既に出て来るという、不思議な国ですからね。

高橋)最初から仕込んであるのかなと思います。どちらにしても、肌感覚でも中国のなかで雇用が悪くなっていることは皆わかっている。日本電産の社長が、とんでもない話だとも言っているでしょう。ああいう肌感覚の現実の人は正しい見方をしているときもあります。中国は良くないでしょう。GDP1位と2位の国、アメリカと中国が貿易戦争をやっているのですから、良くはないですよ。

飯田)そこにイギリスのEU離脱がやって来る。

高橋)合意なきブレグジットですからね。普通でもGDPは下がると言いますから、その2倍くらい下がって、1割くらい下がるという話もありますよ。

飯田)一気に10%。

高橋)リーマンショック級です。EUも大変ですよね。

飯田)そうすると、明るい話題を提供していかなくてはならない。そうなると難しいですね。

高橋)日本が消費増税なんて言っている場合じゃないのではないかな、と思いますけれど。

飯田)結局そうなってしまいますね。

高橋)中国も20兆円減税で消費税を減税するのですよ。16%から10%に下げるのですよ。

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