「フラット35」投資に不正利用か~国交相が解明指示した本当の理由
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月8日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。長期住宅ローン「フラット35」の不正利用の疑いについて解説した。
「フラット35」住宅ローン投資に不正利用か
石井啓一・国土交通大臣が5月7日に記者会見をし、長期固定金利型住宅ローン「フラット35」に関して不動産投資目的に不正に使われた疑いがあるとし、住宅金融支援機構に解明を指示した。
飯田)「フラット35」という数字が表すように、35年間の固定金利で貸し出しますというものです。
高橋)民間にも似たものがありますが、どうして住宅金融支援機構で問題になるのか。民間であれば住宅ローンを借りて不動産投資していても、「すごくまずい」という話ではありません。
飯田)「規約には反しますよ」ということですね。
高橋)目くじらを立てるほどではないです。ここの場合は補助金が入って金利を下げているのですよ。税金を使った話なのに、このように使うのはけしからんという文句が出て来るから、国土交通省が先に手を打ってしっかりやりますと言っているのです。
飯田)国土交通省や住宅金融支援機構によると、東京都内にある不動産業者から投資用の物件を購入した約100人が、不適切な融資を受けた疑いがあるということです。
高橋)フラット35は税金が入っていて、「こういう目的で金利を安くしているのに」というところを国土交通省は指摘されると困りますよね。景気対策として金利を下げるということがあって、大きな金額が入っているのです。この問題が大きくなると、これから景気対策をやりにくくなるから役人の性として、芽が小さい内に摘んでおこうという感じだと思います。
飯田)国土交通省としては、これで予算を取って来ている部分はあるのだからと。
高橋)あとで言われても困るでしょうという。今後のためです。
飯田)ある意味の一罰百戒みたいなところがあるということですね。フラット35そのものも固定金利ですけれど、条件を満たすとさらに1%軽減みたいな。そこにお金が入っている。
高橋)3,000億円くらいで年間数百億だと思うのですが、税金が入っているのです。そこでこんな不動産投資をしていると言われたら辛いのですよね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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