森友学園問題と統計不正問題~根底にある公文書改ざん
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月7日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。3月6日に行われた森友学園問題の公判について解説した。
森友学園問題初公判~籠池被告は無罪を主張
3月6日、大阪地方裁判所で森友学園問題の初公判が行われた。籠池泰典被告と妻の諄子被告は「補助金詐欺や故意の共謀は無かった」と起訴内容の大半について無罪を主張した。
鈴木)国策操作、逮捕だということを主張したということですね。でもこれは皆さんも同じ思いだと思いますが、籠池夫妻が何の罪で裁判を受けているのかと考えたときに、そもそもの問題はあの国有地を8億円も値引きしたプロセスなどがいったい何だったのか。そこは結局解明されていませんよね。違う裁判なのかもしれませんが、それを通じてあの8億円の話も公判のなかでは出て来ます。この辺をもう1回やり直すことがこの裁判の意義だと思います。
飯田)いろいろな経緯のある土地だということもあり、同じような経緯をたどっている土地がちょうど道路を挟んだ向こう側にもあったりします。触れてはいけない部分があるのかな、と素人としては思ったりします。
鈴木)この問題で気になるのは、「もう森友はいいんじゃないの」と思う人がけっこういるのですよね。でも考えて欲しいのは、これは公文書を改ざんしたものですよ。
飯田)財務省の財務局のなかで。
公文書改ざんと言う部分は統計不正と共通する問題
鈴木)公文書の改ざんとはニュアンスが違うかもしれないけれど、統計を勝手に書き換えている統計不正問題も共通していませんか? 行政のなかで簡単に公のものが書き換えられて行く。根っこは一緒だと思います。起点となったのがこの公文書の改ざんなのですから、この辺も一括りにして行政のあり方を問う。これは裁判ですが、この機会に最後まで徹底してやらないとまた繰り返しますよ。
飯田)そうすると、不都合な公文書を今度は勝手に破棄することになります。公文書の管理のあり方まで、ということですね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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