日本人がミュシャを好きな理由
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7月13日から始まる展覧会「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」( Bunkamura ザ・ ミュージアム)。ミュシャの展覧会は、毎年日本のどこかで開催されているといってもいいほど人気。今回もきっと行列必至の開催となること間違いなし。そこで7月6日放送のニッポン放送「八木亜希子LOVE & MELODY」では、アートテラー・とに〜が「日本人がミュシャを好きな理由」を解説した。
日本人は、日本が好きな外国人が好き
そもそも日本人は、日本が好きな外国人が好き。昨今のテレビ番組でも、日本が好きな外国人が出てくるものが多い。日本で人気の画家、モネ、ゴッホ、クリムトなども日本に影響を受け、日本美術をコレクションしていたことで知られている。実はミュシャもそんな日本好きなアーティストの一人。ミュシャのポスターが細長いのは、掛け軸の影響と言われている。
ミュシャの線画にシンパシー
今回の展覧会のサブタイトルにある「線の魔術」。ミュシャは、塗り絵本にもなるほど線の表現に特徴のある画家。油絵などを思い浮かべてもらうとピンとくるが、西洋画には線がない。一方、日本画は線で表現する絵画。なので日本人は、ミュシャの線画にシンパシーを感じるのではないかと推測できる。1901年に発売された「みだれ髪」(与謝野晶子)の表紙は藤島武二が描いたものですが、ミュシャの影響を受けている。
山岸涼子、天野喜孝などミュシャの影響を受けた現代の作家もたくさん。今回の展覧会には、そういったアーティストの作品もあわせて展示される。
番組情報
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