香港国際空港がデモで停滞~9月の「一帯一路サミット」まで混乱は続く

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月14日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。香港国際空港での逃亡犯条例改正案への抗議デモについて解説した

香港国際空港がデモで停滞~9月の「一帯一路サミット」まで混乱は続く

香港国際空港の出発ロビーを占拠した逃亡犯条例の改正反対派(中国・香港)=2019年8月13日 写真提供:時事通信

香港国際空港、抗議デモの影響で空港業務が停滞

香港国際空港は13日、逃亡犯条例改正案に抗議するデモ活動の影響を受け、一時全面欠航の状態となった。空港の出発ゲート前に1000人以上の市民が座り込むなど、空港の業務が停滞する事態となっている。

飯田)夜に警察が空港のなかに入ったという情報も入っていて、逮捕者、けが人も出ているということも伝えられています。もう10週、3ヵ月くらいにわたっていますね。

デモは一帯一路サミットのある9月まで続く

高橋)なかなか収束しないですね。香港は開かれたところなのですけれども、こういうことがあると世界で注目を浴びますよね。9月の頭に一帯一路サミットというものが毎年、香港で開かれています。そこには習近平さんも来るはずなので、そのときに治安が保たれていないのは大変なことですから、中国政府もかなり力を入れているでしょう。デモをしている香港市民もそれを知っているので、そこにターゲットをあてて、両方で頑張っているのではないですかね。香港の中国政府はありとあらゆる手段を使っているし、一説によるとデモを鎮圧しているのはマフィアの人がいるとか、中国本土の警察官も一緒になってやっているという話もあります。この混乱は9月頭まで続くような気がします。

飯田)いまの出発状況を香港空港のホームページで見ますと、キャンセル便はいくつかあるのですが、これは昨日(13日)の混乱で到着便がなかったということですか?

高橋)そうですね。とりあえずは少しおとなしくなったのかもしれません。いま言ったように、9月の頭に会議がいくつかあるので、お互いにそこを目指してやっているような気がします。

飯田)天安門のときのように人民解放軍が出るのではないかとか、深圳に人民武警や武装警察が集結しているという噂も入っています。

高橋)そうですね。武装警察というものは中国本土から連れて来ているから、喋れないのですぐわかってしまうみたいですけれどね。香港は広東語で、中国国内ではまったく別の言語ですから。

飯田)広東語と北京語では通じないですよね。

高橋)香港の警察ではないと分かってしまうようです。しかし、マフィアや武装警官を使ってやるというのは日本とは違いますし、すごい争いですよね。

香港国際空港がデモで停滞~9月の「一帯一路サミット」まで混乱は続く

28日、香港で、警官隊が発射した催涙ガスから逃れるデモ参加者=2019年7月28日 写真提供:時事通信

嘘だった「一国二制度」

飯田)香港の政治トップの行政長官は、北京の操り人形だということも言われています。やめさせてくれと言っても、北京がやめさせてくれないようなところがあって、まったく収拾できていないということです。

高橋)それはその通りでしょう、中国共産党は完全に支配下にあると言っているのですから。一国二制度は嘘だったわけですよ。

飯田)あのイギリスとの約束は何だったのか。

高橋)10年くらい守ったということですよ。

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