IR誘致~厳しい条件を満たせるのは横浜や大阪か
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月25日放送)に数量政策学者高橋洋一が出演。IR誘致について解説した。
IR誘致~8つの地域、9つの自治体が誘致申請を予定
カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に関して観光庁が行った意向調査で、8つの地域、9つの自治体が誘致に向けた申請を予定、検討していることがわかった。誘致を目指す各地域は今後、最大3ヵ所の立地区域をめぐって火花を散らすことになりそうだ。
飯田)赤羽国土交通大臣が24日、閣議後の会見で明らかにしたものです。8つの地域で9つの自治体というのは、大阪府と大阪市が一体となって誘致に向けて申請をしようとしていると。自治体としては9つ、地域としては8つです。横浜、大阪、和歌山、長崎、北海道、千葉、東京、名古屋が意向を示しているそうです。
高橋)なかなか大変ですね。いろいろな要件が国土交通省の方から出ています。法律の要件で大きな会議場や国際会議場があって、それを満たすだけでも大変でしょう。
飯田)カジノの面積は全体の5%。
高橋)3%です。
飯田)もっと厳しくなったのですね。
高橋)ほとんどは国際会議場やホテルです。それを用意するのは大変ですよ。
面積は全体の3%~大きな箱モノをつくらなければならない
飯田)大きな箱モノをつくらなくてはならないのは、規定で決まっているということですよね。
高橋)これは法律要件のため、クリアするのは簡単ではないでしょう。お客様が必要だから、近くに国際空港がないといけません。
飯田)法律要件のなかには、IR施設を地域観光のハブにもすると。ここから送客も考えるということもありますから、大規模なスキームをつくらないといけません。
高橋)あとは日本が掲げている訪問外国人の数に、どれだけ寄与するかなどの話もある。
飯田)それを試算で出して、審査の対象にすると。
国際空港がないと難しい~横浜や大阪が有力か
高橋)国際空港がないと難しいと思いますが、そうすると限定されてしまいます。準備の具合などを考えたら、横浜や大阪が有力になるかもしれません。
飯田)いろいろ検討しているし、研究もして来た。
高橋)最終的にはわかりませんけれども。カジノと言いますが、シンガポールのマリーナベイのような感じです。大きいホテルがあって、カジノはありますが少ししかありません。
飯田)カジノよりはショッピングモールが大きくて、国際会議場はさらに大きく、ばかでかいホテルが建っていると。
高橋)あることはあるけれど、どこにカジノがあるのかという感じでしょう。ああいうイメージではないでしょうか。
飯田)規制の形もシンガポールに似ていて、広告は国際空港以外には街中で「カジノあります、来て下さい」というようなものはやらない。
IRはカジノの1つのやり方
高橋)それはかっこ悪いですね。日本のギャンブルでかっこ悪いのが、街中のパチンコです。あれは外国人に説明するのが大変です。
飯田)どうしてカジノではないのかを説明するのは大変ですね。
高橋)英語では、パチンコがギャンブルではないという説明は無理です。「何であるの?」と言われたら、「昔からあるから」とかね。
飯田)依存症の話が出ますが、その辺もひっくるめて考えなければなりません。
高橋)パチンコの依存症は多いです。カジノをきっかけとした世界標準のギャンブル規制に向かって行けばいいですよね。ギャンブルを街中ではなく、どこかに隔離して管理するのが普通です。IRは1つのやり方です。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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