ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月22日放送)に都知事の小池百合子が出演。レギュラーコメンテーターのジャーナリスト鈴木哲夫を交え、東京都が行っている新型コロナウイルスへの対策について訊いた。
感染拡大防止協力金~目的は「感染症拡大させない」ということ
飯田) 「コロナとの戦い 最前線!」、まさに最前線で陣頭指揮をとっていらっしゃいます、東京都の小池百合子知事です。よろしくお願いいたします。きょう(22日)はジャーナリストの鈴木哲夫さんにもインタビューのお手伝いをいただきます。伺いたいテーマは、先週15日に発表されました、東京都の緊急対策第4弾についてです。拝見させていただきましたが、いままさに出血を止めなければならない手当が、全体の9割以上あります。その辺が国の経済対策と違うところだと思いました。現場に近い都としては、こういう対策になるのですか?
小池)スピード感がないと、ウイルスとの戦いには勝ち抜けないということがまず1点目です。それから国は国の役割があり、都は都の役割があるなかで、都として、より生活者に近いみなさんのニーズを汲み取って、対策を兵力の逐次投入ではなく、「やるときはやる」とドーンと示すことが、みなさんの安心につながるのではないかと考えています。
飯田)そこで各メディアも注目しているのが、「感染拡大防止協力金」です。「休ませるのであれば補償してくれ」ということは、現場のみなさんが言っていたことです。それが形になった。
小池)これは感染症を拡大させないために協力してくださった方への協力金であって、補償とは違います。鶏と卵で、お店をやっていると人が来る、人が来るからお店を開く。ですが、いまは人の流れを止めることをしなければいけません。目的は「感染症を拡大させない」ということです。そこからの切り口で判断したということです。
これを機会に社会変革を起こしましょう
鈴木)3月の終わりに某BSテレビの中継で知事と出演したとき、生意気なことを言いました。私はある意味で、東京都の動きは遅かったと思います。そのあと補償の話になって、「都はお金があるのだから思い切って行ったらどうですか」という話をしたら、知事は「やります」とおっしゃった。それでこの協力金ということが出て来ました。政治的な言い方をすると、国が東京都を邪魔して来ているわけです。国とのけんかだと思うのですが、ここを頑張って東京都が突き抜けたことによって、他の自治体が全部追随して来ました。世論もそうです。そういう意味では、ここは頑張らなければいけないのですが、次の第5弾は何を考えているのでしょうか?
小池)第5弾は様子を毎日見ながらですが、私はこの間、みなさんと共に進めたいのは、「この際、社会変革を起こしましょう」ということです。今回のことをきっかけとして、変えるべきは変えて行くということです。いずれにしても、感染症のスピードは1人の人が2.5人に拡げ、30日後には400何人に拡がる、それが感染症です。ですから、ここのところはみなさま方のご協力、お願いベース…というのがまったく日本的ですが、この際、「みなさん1人1人で変えて行こう」というムーブメントにつながればありがたいと思います。
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