中村中、映画『パラサイト』エンディング曲を訳詞した楽曲を披露 「働こうとしても仕事がない」

By -  公開:  更新:

5月3日(日)、歌手の中村中が、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演し、楽曲『一杯の焼酎』を披露。新型コロナウイルスの影響で、満足に仕事ができない状況を歌にしたと明かした。

中村中、映画『パラサイト』エンディング曲を訳詞した楽曲を披露 「働こうとしても仕事がない」

2人の出会いは10年以上前で、戸田の楽曲『強がり』を中村が書き下ろしたことをきっかけに交流が始まったという。中村は3月末にオフィシャルサイトで『一杯の焼酎』のMVを公開。経済格差、貧困、雇用の問題を扱っている韓国映画『パラサイト 半地下の家族』のエンディング曲『Soju One Glass(焼酎一杯)』を“労働歌”と解釈し、これを日本語で超訳(意訳)する形で、いまの憤った気持ちを歌にしたと語った。

戸田:世の中を歌で励ませないか、と思って中村中さんが注目したのが、米アカデミー賞作品賞受賞の『パラサイト 半地下の家族』だったそうで、これはどういうことですか?

中村:この映画はご覧になりましたか?

戸田:見ましたよ!

中村:めちゃめちゃ面白かったですよね。それで、エンディング曲に『Soju One Glass(焼酎一杯)』という楽曲がかかったんですよ。エンドロールで。あれはポン・ジュノ監督が作詞をしていて。

戸田:そうだったんですね。

中村:私、外国語の曲に日本詩をつける遊びを趣味でしていて。『焼酎一杯』は、働いている人の歌だったんだけど、その歌詞を書いているとき、今はそもそも働こうとしても仕事がないというか、どうやって働けばいいのか困っていると思って。今のエンタメ業界、演劇や音楽、さらに劇場とかライブハウスを経営する仲間もみんな大変な思いをしていて。

戸田:うんうん。

中村:『まずは友人を励まそう』という気持ちから曲を作ったんです。作ってみたら、みんなに聞いてもらった方がいいんじゃないか、と思いまして。リリースはしていないのですが、歌える機会があったら『一杯の焼酎』というタイトルで歌っているんですよ。今のコロナウイルスに対する苛立ちとか不安とかを超訳しています。

戸田:でも、『焼酎一杯』のニュアンスみたいなものは根底に流れていたりするんですよね?

中村:そうですね。

このあと、中村は「不安の渦中にいる方が多いと思いますが、少しでも気持ちが紛れるように願って」と言葉を添えて『一杯の焼酎』を披露。「どうやって働けばいいのか?」、「どうやって生活をするのか」という鬱屈した気持ちを励ます歌に、戸田も「たくさんの方が勇気づけられたと思います」とコメントした。

番組情報

戸田恵子 オトナクオリティ

毎週日曜 14:00-14:30

番組HP

女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。

Page top