米ミネアポリス市議会の「警察組織の解体・再生宣言」は正しいのか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月9日放送)にジャーナリストの有本香が出演。黒人男性暴力死事件を受け、ミネアポリスの市議会議員団が警察組織の解体、再生を宣言したニュースについて解説した。
アメリカのミネアポリスの市議会が警察組織の解体、再生を宣言
米ミネアポリスで黒人男性が白人警官による暴行で死亡した事件を受け、ミネアポリスの市議会議員団が市の警察組織を解体し、再生すると宣言した。
飯田)市長は反対していたそうですが。
警察組織を解体するということは正しい方向なのか
有本)確かな事件があったので、警察そのものに反省を促す。これまでも、同じような事件はありました。有色系に対する警官の手荒な扱いはいろいろ例があるので、これを反省する必要はあります。ただ一方で、他の都市でも警察の予算を削減して、差別されているとされる人に対する、いろいろなことに使って行くことを提案している州もあるようですが、これでいいのでしょうか。私たちからすると、アメリカの治安の悪さは日本の比ではないですよね。アメリカの警察は、現場で日本とは違う権限を持っています。その動きのよし悪しについては厳しく見るべきですが、警察そのものの予算を削るとか、警察組織を解体するということは正しい方向でしょうか。それに不安を覚える市民が多いと、私は知人から聞いています。
飯田)治安維持を誰が担うのか、代替案が出ないと不安は拭えないですよね。
有本)この事件がきっかけで、全米の数十都市で暴動が起きたわけですが、これは政治的な動きだと言われています。いろいろな極左暴力集団や外国がこれを利用していると…具体的には中国ですが、ポンペオ国務長官はおっしゃっています。おそらくトランプ大統領が再選をかけて大統領選を戦うというところで、こういうことを増長させようという動きがあるのではないかというところも見えます。そういうなかで警察組織の解体を言い出すということは、アメリカにとって正しい方向なのか疑問を感じます。
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