キャスターの辛坊治郎氏が9月28日(月)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。この前日27日(日)に最終回を迎えた人気ドラマ『半沢直樹』(TBSテレビ系)が中国でも大人気になっているという報道について言及した。
辛坊)『半沢直樹』が中国でエラいことになっているらしいですよ。今日28日の夕刊フジの4面に書いてありますが、「中国でも人気『半沢直樹』」という見出し。日本で放送された瞬間に海賊版で、中国語の字幕付きで、即ネットに流れるらしいです。
中国語字幕付きの海賊版を視聴している人が大半とみられるが
~『夕刊フジ』2020年9月28日記事「中国でも人気『半沢直樹』」より
辛坊)当然、違法なんだけれども、日本語ができる人が、とにかく放映されたものをそのまま録画して、それに中国語の字幕をつけて、中国国内でものすごい勢いで見られているらしいですよ。日本で放送されるたびに、中国のSNSのトレンドワードの上位に『半沢直樹』が入ってきて、中国でいちばん売れているドラマ並みの評価。
日本で放送されるたびに、中国でも会員制交流サイト(SNS)のトレンドワードで上位に入る。
~『夕刊フジ』2020年9月28日記事「中国でも人気『半沢直樹』」より
だけど、中国共産党が公認しているわけではありません。夕刊フジのなかに書いてあるのですが……
SNSには、半沢が「政治家とは国民それぞれが自分の信じる理念の下に(中略)選んだ存在」と訴え、有力者の腐敗を追及する場面が繰り返し投稿されている。
~『夕刊フジ』2020年9月28日記事「中国でも人気『半沢直樹』」より
共産党一党支配の中国では『半沢直樹』の内容自体、つまり「悪いことをしている、私腹を肥やすところにメスを入れる」ということは中国共産党のなかではあり得ないので、中国では極めて際どい内容で、中国人ジャーナリストの方はツイッターで……
「中国でリメークは無理だろう。(攻撃対象が)中央政府に向かうなんて国産ドラマでは想像もできない」とつぶやいた。
~『夕刊フジ』2020年9月28日記事「中国でも人気『半沢直樹』」より
だから、中国でも習近平体制のもとで、「ハエも叩けばトラも叩く」ということで、反腐敗のキャンペーンはやっているという話ですが、明らかに中国で反腐敗のターゲットになっているのは習近平国家主席の政治のライバルで、習近平国家主席本人及びその周辺にメスが及ぶことはないわけで、そういう意味では、『半沢直樹』で描かれている世界は中国では無理だ、ということも海賊版で受けている理由らしいです。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)