キャスターの辛坊治郎は10月1日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演し、アメリカ大統領選の第1回討論会について分析・解説した。
アメリカ大統領選挙の第1回テレビ討論会開催
アメリカ大統領選挙の第1回テレビ討論会が、日本時間9月30日午前に行われ、再選を目指す共和党候補のトランプ大統領(74)と、民主党候補のバイデン前副大統領(77)が、直接議論を交わした。
辛坊)第1回のテレビ討論会というのは第2次世界大戦後、白黒テレビの時代ですね。アメリカにはカラーテレビがあったのかもしれないけれども、ほとんど普及していないはずです。1960年代にケネディ対ニクソンというのが、最初のテレビ討論会です。結果的にケネディが勝ちました。下馬評では圧倒的にニクソンの方が評判が高かったんです。ところがですね、ニクソンに比べてケネディの方が若くてはつらつとしていますよね。
私はテレビの生活が長いんですが、この番組がラジオで本当にありがたいと思うのは、テレビは男性の方でもメイクするんです。女性の方は、ラジオであろうとなんだろうと外へ出るときにはメイクされるのが普通でそんなに苦じゃないのかもしれませんが、私なんかダメなんです。メイクでファンデーションを塗られると、皮膚呼吸ができなくなるような気がして息苦しく感じるんです。いまのテレビはそうでもないんですけれども、昔はカメラの質も悪かったこともあって、照明をガン、と焚くわけです。照明をものすごく焚くと、テカテカになりますから、そこをファンデーションで抑える、などということをやらなければいけない。男性でも、テレビに出るときはメイクしているのとしていないのだと、カメラ映りがまったく違うんです。
メイクを断ったニクソン
辛坊)当時、ニクソンというのは年配者だし、「男がメイクなんかできるかよ」ということで、スタッフが「テレビというのは、メイクをするものですから」といったのを全部断ったんです。
増山さやかアナウンサー)しなかったんだ。
辛坊)結果、テレビ映りがすごく悪かったんです。ところがケネディは「どんどんメイクしてくれ」と言って、バッチリメイクで出てきて、その印象がすべてを決めたと言われています。
増山)怖いですね。
1回目の討論会の結果としてはバイデン優勢
辛坊)怖いんです。今回は、バイデンの方がだいぶ年上だから、テレビ映りとしては圧倒的に悪いはずだ、と。ヨレヨレのバイデンがここで出てきたら、バイデンは相当苦境に立つだろうと言われていたのですが、意外とよかったということで、1回目の討論会の結果としてはバイデン優勢。現状そうなっています。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)