自転車「あおり運転」~頻発する交通事故事案に対し、交通局に優秀な人材を配置すべき

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月27日放送)にテレビ東京・政治部官邸キャップの篠原裕明が出演。埼玉県警が自転車であおり運転をした男を道路交通法違反の疑いで逮捕したニュースを受け、警察庁の交通局の重要性について私見を述べた。

あおり運転の取り締まりにあたる埼玉県警航空隊のヘリコプター「さきたま」=2020年7月22日午前、埼玉県蓮田市の東北道蓮田サービスエリア 写真提供:産経新聞社

自転車の「あおり運転」

自転車であおり運転をしたとして、埼玉県警は10月26日、33歳の男を道路交通法違反の疑いで逮捕した。6月の厳罰化以降、自転車でのあおり運転で逮捕されたのは、全国で初めてとなる。

飯田)自転車で対向車線にはみ出して、車の通行を妨げた。ドライブレコーダーに映っているのを見ると、はみ出してというより、飛び出して、というくらいのものでした。「ひょっこり男」なんて地元では呼ばれていたそうですが、ひょっこりなんてものではないですよね。

篠原)本当に悪質です。車の前に自転車で突然現れて、車の進路を変えさせる。車が歩道に乗り上げて事故になりそうなことがあったとの、現場からの証言もありました。今回、道交法改正で今年(2020年)新設された「自転車のあおり運転罪」。自動車だけではなく、自転車にもあおり運転を認めた。いままで自転車の危険運転は法律的に適用できるのかどうか、微妙でした。

飯田)自転車というのは、一応軽車両扱いになるけれども、というところですよね。

篠原)それを明確にして、自動車と同じような罪になるということにしたのです。これは去年(2019年)の高速道路でのあおり運転が大きな問題になったことを受けて、法改正されたものでした。1年で法改正というのは、この業界としては、素早い対応だったと思います。

【常磐道あおり運転】常磐道でおきたあおり運転事故で茨城県県警により行われた実況見分。黒いSUVが容疑者車両、白いSUVが被害者車両=2019年8月31日、茨城県守谷市 写真提供:産経新聞社

新しい法律ができると、警察はそれを運用していることを国会にアピールする

篠原)私はテレビ東京入社当時は制作局でしたが、次に報道に異動して、最初は政治部ではなく警視庁の担当記者でした。

飯田)いわゆる「サツ回り」というやつですね!

篠原)警察というのは新しい法律ができると、それを適用しようと、積極的に動きます。国会や政府に「きちんとやっていますよ」と見せるところがあるのです。私が警視庁担当だったころ、12~13年前ですけれど、国会で消費者金融を規制する法律が成立しました。

飯田)グレーゾーン金利という問題があった時期ですね。

篠原)それとほどなくして、警視庁は我々に積極的に広報して、消費者金融の違法な看板があふれていた神田の取締りに乗り出すところを、テレビカメラにバッチリ撮らせたわけです。「警察はこれだけしっかりやっていますよ」と見せたわけです。

飯田)看板を撤去している映像だとかを。

篠原)新しい法律ができれば、こうやって動くということを示すとともに、各都道府県警察は、どこが最初に適用するかを競っているわけです。

飯田)そういうことなのですね。

篠原)今回も警察内部の視点で見れば、埼玉県警がこのタイミングでメディアに取り上げられた時点で「ポイントを挙げた」と、そういう見方もできます。

東名高速道路下り線の事故で移動される車両=2017年6月、神奈川県大井町 写真提供:共同通信社

警察庁の交通局に優秀な人材を集めるべき

篠原)もう1つ言うと、こういう道路交通法等を取り締まるような交通局に優秀な人材を集めるべきなのです。毎年のように交通事故が問題になっています。でも警察庁の交通局が出世コースだとは聞いたことがない。警備や刑事がメインルートです。ですから私は警察庁、国家公安委員長も大きな判断をして、警察庁の交通局に優秀な人材を集める、こういう人事をやってもいいのではないかと思います。

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