台湾が潜水艦の自主建造開始
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月25日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。台湾が潜水艦の自主建造を開始したニュースについて解説した。
台湾が潜水艦の自主建造計画を正式始動
自主建造潜水艦の起工式が11月24日、台湾南部・高雄市で行われた。蔡英文総統は「起工により台湾の主権を守る強い意志を世界に示す」と建造開始の意義を強調した。
飯田)これは「台湾の主権を守るという強い意志を世界に示す」と蔡英文総統は着工式でおっしゃったようですけれども、当然、中国を睨んでということですね。
高橋)もちろんそうでしょうけれど、中国がこれに反発するというのは、「どの口が言うのだ」という話になるけれどね。
飯田)あれだけ潜水艦も含めて……。
中国の反発は「台湾は我が国なのに、何をやっているのだ」というロジック
高橋)空母も含めて中国はやっているのに、「何を言っているのだ」とね。中国のロジックとしては、「自分の国なのに、勝手に何をやっている」ということなのでしょうけれど。それと同じロジックを、日本は尖閣で言われるのですよ。
飯田)「俺たちの国なのだから」と。
高橋)「勝手に何をやっているのだ」と。
飯田)「勝手に日本の漁船が入って来る」と、王毅外相が言っています。
高橋)これは、それと同じロジックです。「俺たちの国だ」と勝手に言っておいて、それで「けしからん」と言うのはおかしいわけでね。
「対抗できない」レベルにある中国と日本の戦力の差~均衡させることが必要
飯田)でも、このように、きちんと意思を示すということをしないと、どんどん来るわけですか?
高橋)日本の報道では、「中国の公船が何日間入って来てどうのこうの」と言うでしょ。
飯田)「200日間入って来た」などと。
高橋)数字は関係なくて、海上保安庁と中国海警局の武力装備の差が圧倒的に違うのです。そして中国海軍と日本の自衛隊の装備がまったく違うというのは、数年前から顕著な違いがあって、これは「もう対抗できない」というレベルです。早く均衡させないと、中国の方から見ると、やる気になってしまうのです。
飯田)バランスが崩れたときほど、インセンティブというか。
高橋)それはそうでしょ。
飯田)チャンスと思って。
高橋)互角だったらやりにくいけれど、「絶対に勝てる」となればやるでしょ。
飯田)国会でも議論されればいいのですが。
高橋)必要だよね。
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