ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月2日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。バイデン政権になった場合の東アジア情勢について解説した。
茂木外務大臣が早い時期での日米外務大臣の会談に意欲
茂木敏充外相は12月1日の参院外交防衛委員会で、米国のバイデン次期大統領がブリンケン元国務副長官を国務長官に指名したことを受け、日米外相による早期の電話会談や対面での会談に向け調整する考えを示した。
飯田)アメリカの体制がこのままバイデン政権になるのであれば。
バイデン政権では同盟国を大事にする
佐々木)民主党内部でも、対中戦略は変わらないと言われています。バイデンさんになると、日本を含めたドイツ、フランスなど同盟国に対する見方が大きく変わる可能性があります。トランプ政権では、中国と同じように一歩引いた感じでしたが、バイデンさんになるともう少し同盟国を大事にするでしょう。そこで日本とアメリカがどのくらい協調体制を取れるかが会談の肝だと思います。
飯田)尖閣の安保条約適用なども含めて。
在韓米軍の撤退はあるのか
佐々木)いまのところバイデンさんの腰が引けているところはなく、中国に対して、「日本と協調してやって行く」という姿勢は揺らいでいない安心感があります。少なくとも、「在日米軍撤退」などという恐ろしいことを言い出す心配は現状ではないと思います。気になるのは、在韓米軍をどうするのかということです。アメリカはそこまでやる気はないと思いますが、中韓の関係から、そういうことになって行きそうな雲行きもあります。
飯田)現地の世論が沸騰して来ると、アメリカは退かざるを得なくなるというのは、フィリピンで90年代に起こった例ですよね。
佐々木)在フィリピン米軍が撤退した結果、南シナ海がああいう事態になってしまいました。今後、北朝鮮がどうなるのかという、そこの構図をどこまでアメリカが見通しているかです。
飯田)文在寅政権は親北であり、親中国だと言われています。韓国が北の従属国になってしまうのかという議論も出ているので、その見通しを我々は見て行かなければいけないと思います。
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