伊藤蘭~夫・水谷豊との“夫婦円満の秘訣”
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に歌手で女優の伊藤蘭が出演。俳優の水谷豊と結婚して31年。水谷豊との夫婦円満の秘訣を語った。
黒木)今週のゲストは歌手で女優の伊藤蘭さんです。きょうは少しプライベートなお話を伺いたいと思いますけれども、お嬢様の趣里さんは女優をやっていらっしゃいます。
伊藤)20歳でデビューしまして、30歳になりました。あっという間です。
黒木)結婚されて、31年。
伊藤)31年くらい経っていますね。
黒木)夫婦円満の秘訣は何ですか? よく聞かれるとは思いますが。
伊藤)お互いに、「ここからは踏み入れない世界」というのを感じているのだと思います。
黒木)でも、同業者ですよね。
伊藤)だからこそ、というのですかね。私は俳優としての水谷豊さんを尊敬していますし、お互いに「口出しできないエリア」というのをわかっているのではないかと思うのですよね。
黒木)ということは仕事の話はしないで、本当にプライベート、日常のことでお話をする。
伊藤)そうですね。仕事の話もすることはありますけれども、信頼しているということなのですかね。仕事ぶりも、人となりも含めて。だから、そんなに言うことがないというか。
黒木)喧嘩はなさるのですか?
伊藤)ほとんどないですね。お互いにそういう嫌な空気になるのが苦手で。
黒木)31年間で1度もないのですか?
伊藤)そうですね。機嫌が悪いとか、そういうことは普通にあると思うのですけれども。
黒木)具合が悪いとか、疲れているとか、いろいろありますものね。
伊藤)ありますからね。しかし、だからと言って険悪な空気になったり、言い合いになったりすることはないのですよ。
黒木)信じられない。
伊藤)黒木さんは?
黒木)最近でこそないですけれども、「バトル、バトル、バトル」という……。力の限り闘いますよ。
伊藤)素敵なお話。それはそれでいいですね。原因はどういうことなのですか?
黒木)それが覚えていないのですよ。
伊藤)やはり。
黒木)覚えていないのですが、2人とも理詰めで闘うのですよ。
伊藤)なるほど(笑)。どちらが勝利するのですか?
黒木)勝利がないのです。次の日になると「おはよう」で終わるのです。
伊藤)それはそれで仲のよさが伝わって来ます。
黒木)そう言っていただけてありがとうございます。喧嘩をしない秘訣を教えていただけますか?
伊藤)秘訣ですか。「嫌だな」と思うところがないですよ。
黒木)ということは、「嫌だ」と思うことが、私たちにはあるということですね。「どうしてこうしないの」とか、「どうしてこうなるの」とか、日常生活のなかでありますよね。そういうことはないのですか?
伊藤)そうですね。ちょこちょこ言っているのかな。あまり真剣に受け止めてもらえないのですかね。
黒木)お互いに?
伊藤)はい。
黒木)よほど相性がいいのですね。
伊藤)やはり相性だと思います。
黒木)そして、信頼関係と、尊敬と。理想の夫婦ですね。
伊藤)この年代になって、「毎日この人と一緒にいるのは嫌だ」と思いながら暮らすほど辛いものはないですよね。
伊藤蘭(いとう・らん)/歌手・女優
■1973年、「キャンディーズ」のメンバーとして歌手デビュー。
■5枚目のシングル「年下の男の子」が初のヒットとなってからは人気沸騰。「春一番」「やさしい悪魔」などヒット曲を連発。
■1977年7月に解散宣言。1978年4月に後楽園球場でファイナルライブを開催。
■1980年、映画『ヒポクラテスたち』に主演。女優として芸能界に復帰。以降、映画・ドラマ・舞台など数々の作品に出演。
■2019年5月・歌手としてソロデビュー。アルバム「My Bouquet(マイ・ブーケ)」をリリース。41年ぶりに音楽活動を再開し、『伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019』を開催。
■2020年2月からは『伊藤蘭コンサート・ツアー2020~My Bouquet&My Dear Candies!~」を開催(*一部公演は新型コロナウイルスの影響で中止)。
■2020年10月24日・25日「LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)」で行われたコンサートで初披露された新曲「恋するリボルバー」が、ソロ・アーティスト・伊藤蘭の初シングルとして12月9日に配信リリースされた。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳