「ジャストミート!」「ファイヤー!」の決め台詞でお馴染みの、フリーアナウンサー・福澤朗が、1月31日(日)に放送された、女優・戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。たった一言で、その場の空気を変えるフレーズの誕生秘話や、当時、総合司会を務めた「全国高等学校クイズ選手権」(高校生クイズ)で「ジャストミート!」を発言しなかった事情を明かした。
日本テレビのアナウンサー時代、福澤は「全日本プロレス中継」の実況に抜擢され、活き活きした中継はプロレスファンからも高く評価された。技が決まった瞬間の決め台詞「ジャストミート!」は流行語にもなり、「ジャストミート福澤」という愛称もあったほど。そんな中、総合司会を務めた「高校生クイズ」で「ジャストミート!」ではなく、新たな決め台詞「ファイヤー!」を連呼していたのは、事情があったのだと語った。
戸田:「ファイヤー!」はどういう状況で生まれたんですか?
福澤:あのですね、これ、民間放送の悲しい性がありまして。入社して4年目の夏、私は高校生クイズの司会を福留(功男)さんから受け継ぎました。予選会が6月下旬ぐらいから始まり、最初の予選会が沖縄大会だった。
戸田:ほう。
福澤:沖縄大会では、ジャストミートをいろんな決め台詞として、火花が上がったり、正解の幕がバーンと出たり、そういう演出をしていこうということで、前日のリハーサルも入念に行い。そして、いよいよ高校生クイズデビュー。沖縄大会、いよいよ明日だね! っていう段階、本番前日の夜、日本テレビのお偉い方から電話がかかってきて「君が高校生クイズで使おうとしている『ジャストミート』というワード、ちょっと、いろんな事情で使えなくなりました」と。
戸田:えっ?
福澤:「申し訳ないけど、ジャストミートというフレーズはNGワードとして、明日の収録に臨んでください」と言われまして。
戸田:ええっ!? そんなことあります?
福澤:高校生クイズは、ライオンの一社提供だったんですよ。
戸田:はい。
福澤:で、ライオンのライバル会社、月のマークのとあるメーカーさんがその年の夏、「ジャスト」という洗剤を売り始めることが決定したんです。
戸田:うーん!
福澤:ライオンの一社提供である高校生クイズで、洗剤の「ジャスト」を彷彿させる「ジャストミート!」を連呼させてのは、まかり成らない……と。
戸田:大人の判断ですね。
福澤:実際にライオンさんからクレームがあったわけではないんです。が、民放としての判断があって、ジャストミートがNGワードになったんです。
戸田:でも、前の日にね(笑)
福澤:これに代わるワードを何か作らなければいけないということで、スタッフと話し合って。先代の(総合司会を務めた)福留さんが「燃えているかー!?」とおっしゃっていたので、これを「燃えろー!」にしてみて、でも何か変だぁ……と。英語にして、「ファイヤー」を辞書で引いたら、“ピストルで撃つ”という意味合いもあったので、“目標に向かって撃って行け”という意味にも通じるんじゃないか? ということで。でもスタッフに「ファイヤーでどうですか!?」って言ったら、いま一つ反応が良くなかったんですけどね。
戸田:うん。
福澤:でもとりあえず、「明日はファイヤーでいきます!」と。当日、沖縄のみなさんの前で言ったら、やっぱり沖縄の高校生はラテン気質で明るいので。みんな「ファイヤー!!」って言い返してくれて!
戸田:へぇ!(笑)
福澤:結果、予選、本戦、全国大会でも全てファイヤーで。結果的に「ファイヤー!」が高校生クイズに定着したんです。
ライオンのライバル会社から、洗剤の「ジャスト」が発売されるということで、「高校生クイズ」では、ジャストミートを控えることに決定。前任の福留アナウンサーの「燃えているかー!?」を英語に直し、新たな決め台詞「ファイヤー!」が誕生したのだそうだ。
「ジャストミート!」「ファイヤー!」について、福澤は「目の前に沢山のお客さんがいらっしゃるイベント会場とか、いろんな公演とかに出た時には、『ジャストミート!』を言うと、やっぱり空気が一つになる。これはうれしいし、楽しいし、やりやすい」と決め台詞の効果の大きさを語った。
戸田も「私もいざっていう時は、アンパンマンを出そうかと……」と言うと、福澤が「そうですよ! それ、特に子供たちには最高じゃないですか!」と絶賛。滅多に「アンパンチ」は繰り出さないそうだが、講演会がしんみりしていたときなど、『一発やっとこうかな!?』と空気を変える必殺技として、心にとめたようだ。
さらに今回の放送では、昨今の状況を受け、「窓を開けて換気をすると室内が寒くなってしまうからと、ついつい億劫になってしまっていませんか?」と、実際の換気や空気の入れ替えの大切さについても呼びかけ、窓を開けずに暖かさを保ったまま換気ができる、三菱電機の換気扇「ロスナイ」を紹介。「ロスナイ」の中には特殊な加工紙でできた「ロスナイエレメント」が組み込まれていて「熱は通す」という紙の性質を利用し、空気は入れ替え、熱だけを回収しているそうだ。さらに花粉やホコリもカットし、オールシーズン活躍してくれるという。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。