ブラインドサッカー国際大会に向け、男子日本代表の準備着々！　コロナ対策も説明

By - 新行市佳　公開：2021-05-13 　更新：2021-05-20

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ブラインドサッカーの国際大会『Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川』に向けた男子日本代表強化合宿

4月24日、東京都小平市にある「MARUI ブラサカ！パーク」で行われた、ブラインドサッカー男子日本代表強化合宿の模様がメディア公開されました。

ブラインドサッカー男子日本代表　強化合宿

去年（2020年）から活動の拠点となっている、国内初のブラインドサッカー専用コート「MARUI ブラサカ！パーク」ですが、ここでの練習によってトレーニングの質が上がったと選手は言います。

これまでは毎日違う練習場、練習時間も日によってまちまちで、フェンスのないなかでの練習でした。この練習場所ができたことによって、フェンスを使ったパスワークや空間認知能力の向上に役立ったそうです。

ブラインドサッカー男子日本代表　強化合宿

強化合宿では、サッカーのクオリティを戻すことがテーマになりました。自粛期間で選手個人のフィジカル面に磨きがかかった半面、実戦からは遠ざかっていたため、距離感やパスの精度などゲーム感覚を仕上げて行く必要がありました。

4月28日には、5月30日～6月5日にかけて品川区立天王洲公園で開催される「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」の出場国の発表と組み合わせ抽選会が行われました。

抽選会の模様　（左）日本ブラインドサッカー協会専務理事・事務局長の松崎英吾さん　（右）北澤豪さん

参加国は、日本（世界ランク12位）、アルゼンチン（1位）、スペイン（3位）、タイ（13位）、フランス（14位）の5ヵ国。無観客で、全試合オンラインで配信されます。

大会は総当たり戦で、グループ1位・2位で決勝、3位・4位で3位決定戦が行われます。北澤豪さんが厳正なる抽選をした結果、次のような星取り表になりました。

星取り表

5月30日の第1試合はタイ対スペイン、第2試合が日本対フランスとなりました。

高田敏志監督は、「日本はコロナ禍で海外に行けませんでしたが、この期間、スペインとフランスは合同で合宿や試合をやっていて、我々よりもゲーム経験はあるように聞いています。ゲームをやっていないので（日本チームは）不利な部分がありますが、いまできる限りいい準備をして臨みたいです」と抱負を話しました。

ブラインドサッカー男子日本代表　強化合宿

また、「各国のプレーモデルや戦い方、キーマンになる選手や得点パターンは研究しているのですけれど、日本が直接戦ってデータをとれるのは最後になると思うので、勝った負けたも大切ですが、相手のウィークポイントをどう突いて行くかなどを分析しないといけない」と、今大会での経験を東京パラリンピックにつなげて行く展望を明かしました。

高田敏志監督

キャプテンの川村怜選手は「日本代表として大会を経験するのは2019年のアジア選手権以来、1年半以上空いています。かなり久しぶりに海外のチームと試合をすることになるので、初戦の試合を大事にして行きたい」と、初戦のフランス戦について語りました。

最初のフランスとの試合に勝利し、勝ち点3点を獲得して勢いに乗れるかどうかが鍵になりそうです。

日本でブラインドサッカーの国際大会を開催するにあたって、日本ブラインドサッカー協会専務理事・事務局長の松崎英吾さんは、感染防止対策について透明性をもって社会に伝えて行くことの重要性を説明しました。安全安心への配慮と取り組みとして、持ち込ませない対策、隔絶できる対策、拡げない対策の大きく3つを掲げています。

川村怜選手

来日する選手やスタッフは、日本へ出国する15日前からPCR検査に準じる検査を行い、来日後の隔離、滞在中も定期的な検査を行います。さらに、ゾーニングや接触者の管理などさまざまな対策を実施することを決め、ガイドラインを綿密につくり、事前に各国へ説明して納得してもらった上で、最終的に5ヵ国が出場することになったという経緯があります。

今後も、「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」におけるコロナ対策などは発信して行く方針です。

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