7月18日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。みやこかしわとはらわたさいぞうによる漫画作品『出会って5秒でバトル』のおすすめポイント3つを吉田が紹介した。
番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『出会って5秒でバトル』をピックアップ。この作品は、緻密な脚本と美しいイラストが人気の新世代バトル漫画となっており、今回は吉田が、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「成長するデスゲーム」。デスゲームって最近多いのよ。一部の人たちが何かの理由で集められて、決まったフィールドで殺し合いをするみたいな。この作品も、何か分からない理由で不慮の死を遂げてしまった人たちが、いきなり理由も分からず1ヶ所に集められるんですよ。集められたみんなは、1人1人が「こういう特殊能力があります」と紙に書かれているわけですよ。例えば「身体能力が5倍になります」とか「2秒間だけ無敵になれます」とか、それだけ書かれてるの。お互いその特殊能力を使って、能力がバレないように隠したりしながら殺し合う。
台湾のバイリンガルVTuber・杏仁ミル(ゲスト):うんうん。
吉田:――という漫画なのですが、分かりやすくするために敢えてほかの作品を例に出します。『DEATH NOTE』ってあったでしょ? あれは、デスノートに名前を書くと人が死ぬじゃない? でも(主人公の)夜神月は、「これを使えば世界を平和にできるのでは?」と考えて、動き出したから、あの大名作になったわけじゃない。この『出会って5秒でバトル』は、主人公が白柳啓(しろやなぎ あきら)っていうキャラクターで、こいつがめちゃくちゃ頭いいの。ほんとにびっくりする。確かに、この文章の書き方だったらこういう可能性あったじゃんっていう選択肢を、次々見つけていくんですよ。で、白柳啓本人も成長していくんだけど、周りにいるキャラクターもどんどん成長していくの。これは、なかなかないよ? デスゲームって、1回決めた能力をちょっとだけでも拡大解釈するっていうのをみんながやり始めると、すごい頭良くないと脚本にならないはずなんだけど、全部きれいにまとまってるのよ。
杏仁:へぇ~!
吉田:おすすめポイントその2は「キャラ数がめちゃくちゃ多い」。『DEATH NOTE』とかだと、能力使えるのって大体夜神月1人なんですよ。そうじゃなくて、出てくるキャラクターほとんど全てが特殊能力を持っていて、100人ぐらい出てんじゃないかな? 全員に別々の能力を与えてんのよ。与えているからこそすごいのが、こんなすごい能力持ってる奴、きっと大活躍するラスボスかな? とか思うと、次のページで死んでたりする。めちゃくちゃ緊張感ある。どんどんキャラクターが自分の特殊能力を見つけていくから、展開がほんとに読めない。
ZOC・西井万理那(パートナー):すごい、読みたくなってきた!
吉田:おすすめポイントその3は「タイトルの印象よりはるかに本格的」。正直、『出会って5秒でバトル』ってタイトルだとポップな作品かと思う人いると思うんですけど、最後泣く。感動作なんだよ。
西井:そうなんだ! え、(物語は)最後までいってんの?
吉田:最後まではまだ出てないです。やっと今17巻なんだけど。これは、ゲーム好きな主人公なのよ。ゲームって大体選択肢選んで、どうする? ってなるんだけど、そうじゃなくて、むしろゲームじゃなくて漫画であるからこそ、選択肢にない行動って何がある? っていうのを考えて、全部キャラクターたちが動き始めるので、キャラクターたちに先回りされてる感じが最高に面白い。
この7月からスタートしたTVアニメも話題となっている『出会って5秒でバトル』。公式サイト『小学館コミック』では、期間限定でコミックス1~4巻を読むことができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!