8月22日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。今年連載20周年を迎える、広江礼威による人気ハードガンアクション漫画『BLACK LAGOON』のおすすめポイント3つを吉田が紹介した。
番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『BLACK LAGOON』をピックアップ。ある日、ごく普通の日本人サラリーマン・岡島緑郎は、架空の悪徳の街・ロアナプラにあるラグーン商会に拉致されてしまう。自分を拉致したならず者たちと死線をくぐり抜けて世間の闇を知った緑郎は、“ロック”と名を変えラグーン商会の一員として生きていくこととなる。
今回は吉田が、バーチャルシンガーソングライターの夢追翔 (ゆめおいかける)をゲストに迎えて、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「セリフ回し」。ガンアクションなので、普通に「お前のことを撃って殺してやるぜ」みたいな、そういう話になっても良さそうなんですけど、悪者の下品さってエンタテインメントじゃないですか。単に撃つだけじゃなくて、「お前に尻の穴をもう1つこさえてやろうか」とか言うわけですよ。1人1人、悪役のキャラクターが違うんですね。香港マフィアがいて、ロシアの軍隊崩れの人がいて、ほかには中国の謎の武器使いとかがいたりするの。全員1人ずつ、悪口の言い方が違うの。このセリフ回しは、ほんと何百回聞いても楽しいので、これみんなが知ったら、『BLACK LAGOON』からネットスラングがいっぱい出るだろうなぁ。このセリフ回しは、ぜひ漫画で体感してほしいですね。
ZOC・西井万理那(パートナー):なるほど!
吉田:おすすめポイントその2は「超銃撃戦」。銃撃戦って、実は漫画で描くの大変なんですよ。アニメとか映画で映えるものなんですよ。銃を撃ってその瞬間に目の前の人間が倒れるところとか、(漫画の)“止めた”絵で表現するのって難しいんですよ。でもその“止めた”絵で表現してるのに、物凄く複雑な銃撃戦になるんですね。最終的に、悪人が何十人も出てきてるので、こいつとこいつは今回は味方だけど、こいつとこいつは今回は敵で、こいつとこいつは味方のフリをしてるけどこいつは裏切ってる、みたいなことが出てくるんですよ。
夢追:ドラマ性が深いんだ……
吉田:そう、その深さによって銃撃の方向とか全部変わるじゃないですか。それって、どんなに正確な解説ビデオで見ても分からなくなりそうなのに、めちゃくちゃ凝った構図で、銃の先っぽだけで、“この銃を持ってるからこいつだな”っていうのが分かった状態で銃撃戦が見れるんですよ。すごいカッコいいよ!
夢追:描写がすごいな。
吉田:おすすめポイントその3は「キャラがZOC並にやばい」。なぜかというと、主要な戦うキャラクターは、ほぼ全部女子なんです。岡島緑郎はネクタイをしていて、どちらかというと知恵を働かせて、こいつらは戦わせた方がいいのか? そうじゃないのか? ってことを考えていって、自分がやってることは悪なのか? そうじゃないのか? とかで悩んでるタイプなんだけど、ほぼ銃は撃たない。一緒に出てくるレヴィがほぼ最強のキャラクターなんですけど、肩とかタトゥーがばーっと入ってショートパンツを履いて、物凄く口が悪くて2丁拳銃を振り回すタイプで。そういうキャラクターが銃を持って戦い続けるという、色気のある作品ですね。
登場するキャラクターたちの個性を、個性豊かな面々が集まった西井所属のアイドルグループ・ZOCに例えながら紹介した吉田。この作品は、コミックス最新第12巻と画集『Onslaught オンスロート ブラック・ラグーン イラスト集』が8月19日に同時発売されたばかりとなっている。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!