8月8日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。『暗殺教室』や『魔人探偵脳噛ネウロ』などで知られる松井優征による最新漫画作品『逃げ上手の若君』のおすすめポイント3つを吉田が紹介した。
番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『逃げ上手の若君』をピックアップ。この作品は、足利尊氏によって鎌倉幕府を追われた少年・北条時行(ほうじょう ときゆき)を主人公とする、歴史の狭間で家族も地位も失った少年による逃亡と復讐の物語となっている。今回は吉田が、VTuberの魔王マグロナをゲストに迎えて、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「時代選びが抜群」。別にそれが悪いというわけではないんですけど、新選組とかが舞台となった漫画はいっぱいあるじゃないですか。明治時代とか戦国時代とか、めちゃくちゃ漫画の数多いじゃないですか。でも、これはめちゃくちゃレアだと思いました。足利幕府が作られる頃、つまり鎌倉時代が終わって室町時代に移り変わる辺りが舞台になってるんですよ。そこが舞台になってる漫画って、まずないんで。漫画で織田信長が出てくるのは見たことあると思うけど、今回どうやら、足利尊氏が敵役らしいんですよ。普通そんなこと考えないでしょ? 主人公が、足利尊氏によってお父さんとかを殺されてしまっている少年・北条時行なんですよ。この北条時行っていう人が史実上とても面白いのに、まだほとんど漫画とかドラマになってないの。ということで、選びました。
マグロナ:へぇ~!
吉田:おすすめポイントその2は「主人公のキャラやスキルが新しい」。『暗殺教室』や『魔人探偵脳噛ネウロ』もそうでしたけど、主人公のキャラクターが異常に魅力的なんですよ。『魔人探偵脳噛ネウロ』のときも、悪いやつかと思いきやそうじゃないんだ、みたいな。今回、主人公の北条時行のスキルが、生き延びることには異様に長けてるけど、攻撃力とかはほぼゼロに近いっていうところから始まっていて。そんな設定の漫画考えついた人、多分いないんですね。主人公が窮地に追い込まれると……なんと、仕方なく逃げるんじゃなくて「逃げるのが楽しい」――これ新しいですよね。“逃げ上手の若君”だけに、逃げてるときが楽しいっていう設定なんです。
CUBERS・末吉9太郎(アシスタント):へぇ~楽しいんだ~!
吉田:おすすめポイントその3は「史上初の逃亡エンタテインメント」。“逃げる”というのは、結構ドラマになるんですよ。『サウンド・オブ・ミュージック』とか『逃亡者』とか、“逃げる”って緊迫感出るしエンタテインメントになりがちなんですよ。でも、大体さっき言った通りで、仕方なく逃げてんのよ。だからちょっと悲しげな感じになったりする。今回の(『逃げ上手の若君』)も考えようによっては、自分の親を滅ぼした足利尊氏と戦いながら逃げるから、暗くなりそうなんですけど、めちゃくちゃ楽しそうなんですよ。こんな漫画、ほかにない!
『逃げ上手の若君』のおすすめポイントを紹介し、歴史よりもエンタテインメント重視で、且つ面白いところを突いた作品であると語った吉田。この漫画は、コミックス最新第2巻が絶賛発売中となっている。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!