ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月14日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。東京都議選の選挙運動期間中に無免許運転で人身事故を起こし、都議会から辞職勧告を受けている木下富美子都議会議員について解説した。
木下富美子都議、1度も出席せず
東京都議会は10月13日に閉会したが、7月の東京都議選の選挙運動期間中に無免許運転で人身事故を起こした木下富美子都議会議員は、議会に1度も出席しなかった。議会は、定例会会期中に直接説明するよう求める正副議長名の召喚状を木下氏に送ったが、木下氏は体調不良を理由に要請に応じなかった。これについて、東京都の小池知事は13日、「議会から召喚状が出た状況をどう理解しているのか。そのことを本人がしっかりと客観視するべきだ」と述べ、改めて自発的な対応を促した。木下氏は9月に、自身のホームページで議員活動を継続する意向を示している。
飯田)東京都議会について、選挙運動期間中に無免許運転で人身事故を起こした木下富美子都議会議員に召喚状が出ているという話です。
鈴木)強制的に辞めさせる手段というのは、地方自治法でもまだリコールできないなど、いろいろあるのです。しかし、普通はここまで来たら、常識的に考えても自分から何かしら記者会見をしたり、辞表を出すだろうと思っていたのに、粘ってしまっているわけです。
議会事務局からの連絡には応じている
鈴木)13日に取材をしたのだけれども、都民ファーストの人たちもまったく連絡が取れない。ただ、議会事務局からの連絡には応じているようです。ある都議会議員は、「議会事務局の電話から電話してやろうか」と言っているくらい、連絡がとにかく取れない。
飯田)連絡が取れない。
鈴木)今後どうなるかについては、議会そのものに迷惑はかけていないわけです。プライベートのところで事故があった。でも、議会に直接関わって来るとなると、懲罰を含めた措置に出られるので、召喚を繰り返しても出て来ないということであれば、完全に議会に迷惑をかけるということだから、そこで次の手に行くという。そんな方法しかないのかなと言っていました。
議会への被害ということで次の強硬手段に
飯田)政党側としても、既に関係を切っているわけだから、これ以上何かするわけにはいかないですよね。
鈴木)製造物責任というか、そういうものはあると思いますが。都民ファーストも手は尽くしているので、どうするのでしょうか。召喚作戦というか、繰り返し作戦というか。議会への直接的な被害ということで、次の強硬手段に出る見通しというか、そんなことを言っていました。
注目される衆院選での「ファーストの会」の動き
飯田)都民ファーストで言うと、国政に……。
鈴木)「ファーストの会」でしょう。公式サイトで公約のようなものは出したのだけれど、本当に立候補するのかどうか。その辺りの動きがまったく見えない。「選管に届出の書類を取りに行った」という情報があるのだけれども、取りに行っても出さないこともできますから。
飯田)そうですね。
鈴木)幹部を含めて、私も接触できないのです。裏は取れないのだけれども、ギリギリまでファーストが出るのかどうかは注目だと思います。
飯田)10月19日の段階でどう動くのか、この週末が山になりますね。
鈴木)勝算はあるのかというところも含めて、そこはポイントですよね。
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