キャスターの辛坊治郎氏が2月28日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ロシアによる軍事進攻を受けるウクライナの抵抗の強さと、ゼレンスキー大統領の逃げない姿勢について解説した。
辛坊)プーチンが考えていた以上にウクライナの抵抗が激しいですよね。ある意味、よく踏ん張っているなと。もしバンザイして抵抗をやめてしまったら、あっという間にウクライナ全土が制圧される。確かに、そうすると戦火はおさまるかもしれないけれども、反ロシアと目されている人たちは続々と捕まって処刑されたり収容所に入れられたりしますから、自由は完全に失われるわけで。そういう意味ではウクライナの側で戦っている方々でたくさん命を落とされていますけれども、その人達は「犬死に」ではないということですね。つまりその人たちの頑張りがあって停戦交渉にロシア側も乗った。そういうことがなければロシアなんかも停戦交渉にも乗ってこないですからね。
もう、あっという間に全軍制圧して終わりのはずだったけれど、予想以上にウクライナの抵抗が強いのでロシアとしても話し合わざるを得ないという。だから話し合いがいきなり何にもなしに行われたのではなくて、ウクライナの兵士たちが命を懸けて頑張ったために、ロシア軍としてもこれ以上の進軍だけで解決というわけにいかなくなってしまってということで。「話し合い」というのは一見簡単なのだけど、その「話し合い」に至るにはやっぱり力がないと「話し合い」にも至らないというのが、いま行われている現実ですよね。
一番理想的なのは、ロシア軍の側が自分たちと同じ民族の同胞にミサイルを発射しているわけで、その人たちをどんどん殺しているという状況に「なんで?」と疑問を持ったロシア軍の人達が、クーデターとは言わないけれども、厭戦気分みたいなものがロシア国内で広がっていって、「何なんだよ、この戦争は」というふうになる展開。私はその可能性もあると思いますね。そのためにはウクライナで頑張っている人たち、そして国を逃げないいまの大統領、これに関してはもっと評価してもいいと思いますね。
増山)ゼレンスキー大統領。
辛坊)いまのウクライナの大統領が真っ先に、例のアフガニスタンの大統領みたいに逃げてしまったら、その瞬間に終わりだからね、こんなものは。
増山)SNSでもすごく自ら発信して、訴えていますよね。
辛坊)そうですね、コメディアン出身だということで非常に軽んじられている論調も一部にありますけれども、この戦争が始まって以降のいままでの言動を見る限り、この大統領はよくやっているなという気はいたします。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)