人気ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観がパーソナリティを務めるニッポン放送PODCAST STATION オリジナルコンテンツ『クリープハイプ尾崎世界観の野球100% powered by ニッポン放送ショウアップナイター』のシーズン14(全4回/毎週水曜配信)が配信されている。
番組では、東京ヤクルトスワローズを応援する熱烈な野球ファンの尾崎世界観が“より深い野球の世界を探求する”ことをテーマに、シーズンごとに様々な角度から野球を掘り下げている。
シーズン14では、江戸川大学客員教授の統計学者・鳥越規央をゲストに迎え、野球をデータで分析する「セイバーメトリクス」をテーマに野球の魅力を深掘りした。
第1回では「そもそも“セイバーメトリクス”とは何ぞや?」というところから、今の野球がどこまで分析できるようになったのかを鳥越が丁寧に解説した。どうしてもデータよりも場面のインパクトが記憶に残ってしまうことも多いようで――
尾崎:(データよりも)インパクトで覚えてしまいます。記憶に残るプレーがあったら、そればっかり残ってしまって。実際にデータで見たらそうでもないのに、(色々と)言ってしまっていたことが結構ありました。
鳥越:それが一番顕著なのが、ノーアウト満塁だと点が入りにくいとかね。
尾崎:そんなことはないということですよね。実際、やっぱり入りやすい。
鳥越:(データで見ると)実際は一番点が入りやすいシチュエーションですし、逆に言うと入らない方が記憶に残るから。
尾崎:嫌でもこびりつきますね(笑)
鳥越:ヤクルトも低迷しているときは、そういうことがいっぱいあったじゃないですか(笑)
尾崎:確かにありましたね。
第2回目は「データで解き明かす!ヤクルトが優勝した理由とは!?」というテーマで、尾崎が熱烈に応援する東京ヤクルトスワローズが去年、下剋上を果たした要因をデータの面から分析した。RSAAという指標が重要ポイントだったようで――
尾崎:2020年借金28から2021年貯金21!5割になるだけでも凄いのに。でも、ファンとしては、ヒリヒリした戦いの中にいたと思うので、そんなに圧倒的にという感じはしませんでした。(重要ポイントの一つの)RSAAって何ですか?
鳥越:RSAAというのは、第1回目でお話しした「tRA」(セイバーメトリクスの投手の指標の一つ)という指標から、ピッチャーが平均的なピッチャーに比べて、どれだけ失点を抑えたか、どれだけ失点を防げたかを表す指標なんですね。実はチーム単位で見たときに、ヤクルトの2020年のRSAAというのがマイナス60というひどい状況だったんですね。
煙山:平均点よりだいぶ悪かった?
鳥越:平均的な先発ピッチャーに比べたら、シーズンで60点損しているよっていう投球内容だった。それが2021年は大きく改善して、ほぼプラマイゼロ!
尾崎:それでもプラスではないということですね。
鳥越:プラスではなかったんですが、平均的にはなった!それはかなり大きな改善ですよね。
データからも投手陣がかなり安定していたことが示され、優勝の大きな要因の一つになっていることに尾崎も納得した様子だった。
さらに第3回では「データで2022年プロ野球を大予想!」、第4回では「セイバーメトリクスの次なるテーマは!?」という内容でより深く野球の魅力を追求した。
アフタートークでは、野球をデータで分析する「セイバーメトリクス」という考え方が一般の会社や企業でも応用できるという話に広がった。最後に尾崎は「いかに自分が先入観をもって野球を観ていたかが分かりました」とセイバーメトリクスによって野球の見方にも変化がありそうな予感を漂わせた。
〈番組情報〉
タイトル:「クリープハイプ尾崎世界観の野球100% powered by ニッポン放送ショウアップナイター」シーズン14
配信先:ニッポン放送 PODCAST STATION(https://podcast.1242.com/)
配信予定日:3/23(水)12:00〜配信開始 ※毎週水曜日に配信(全4回)
出演者:尾崎世界観、煙山光紀(ニッポン放送アナウンサー)
ゲスト:鳥越規央