辛坊治郎「文化大革命時代に先祖返りだ」 中国の“密告奨励法”施行に危惧

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キャスターの辛坊治郎が6月9日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国で施行された“密告奨励法”について、「先祖返り」「悪夢の再来」と危惧を示した。

1日、中国・北京の天安門広場で開かれた中国共産党創立100年を記念する式典で演説し、拳を突き上げる習近平党総書記(国家主席)[中国政府のニュースサイト「中国網」の中継動画より]=2021年7月1日 写真提供:時事通信

中国・北京の天安門広場で開かれた中国共産党創立100年を記念する式典で演説し、拳を突き上げる習近平党総書記(国家主席)[中国政府のニュースサイト「中国網」の中継動画より]=2021年7月1日 写真提供:時事通信

中国の国家安全省は国家の安全に関わる通報を奨励する法律を施行した。匿名でも特別重大な情報には10万元、日本円で200万円以上の報奨金を払う。

辛坊)中国、だんだんヤバくなってきているよね。この法律は、国家の安全に対する危害防止に貢献するということなんだろう。法律では、(1)一定の効果(2)重要な効果(3)重大な効果(4)特別重大な効果-の4段階に分けて報奨金をくれるみたいです。私が中国でタクシー運転手をしていて、後ろの乗客が「習近平(国家主席)のコロナ対策はどうなってんだ」なんてことを言ようものなたら、即通報して、お金をもらっちゃいますね。

現実に、中国をはじめとして共産主義社会はみんなそうでした。中国も文化大革命のときは、「チクるのは国家のために良いことだ」というふうに教育されていました。だから、「おやじが毛沢東(党主席)を批判した」みたいなことを小学生が学校でポロっと言ったために、お父さんが死刑になっちゃうようなことが文化大革命時代には中国でしょっちゅうありました。今の中国は先祖返りだよね。家庭内の会話で子供が親を密告するような悪夢が、もしかすると再来するよね。200万円欲しさに。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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